You're my only one! Ⅱ (ページ14)

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■にちじょうページ14

side juri

日曜日、雲なんて一つもない晴天。

まぶしい陽の光と鳥の声に、重いまぶたが開く。
既に止めてある目覚ましを片手に目をこする。
パンツ一丁の姿で髪が乱れたままの姿。

片手の目覚ましを置こうとした俺…

「…１２時…は！？１２時！？」

今日は最愛のAが家に来る日。

約束の１３時はもう間近だって言うのに、
無情にも時計の針は１２時を刺していた。
見回した自分の部屋を見て、唖然とする俺。

それでもこのままでいるわけにはいかない。
急いで服を引っ張り出し掃除を始める。

「やばい、マジでやばい…」

約束の時間まであと１時間。

ベットを少しズラしたらものすごいホコリ。
勢いでフトンも干して、高速クイックル。
満足して一息つこうと思った時に
目に入る俺の秘蔵っこたち。

…あれはまずい、直感した午後１２時４０分。

「これ風磨のだしな…
　こっちは捨ててもいいとして…
　でもこれはレアっ…あー、もうしまうとこねぇよ！」

もしかしたら、遅れるかもしれない。
微かな希望を抱いてAに電話。

「あ、A？今どのへん？」

「えっとね、今セブンのあたり～
　だから、５分くらいかな？何か買ってく？」

「じゃ、ミネラルウォーター！ごめん、後で金出す！」

「飲み物代くらいいいよ笑」

「ありがとう、そんな遠くないけど気を付けてこいよ？」

「出た、樹の過保護！笑」

まさかもうそんなに近くに居るなんて思わなかった俺。
苦し紛れにAに買い物を頼んで、
+５分を上乗せする姑息な手段に出る。

焦って洗濯機の中に、困った奴らを放り込んで。

脱ぎ捨ててた服をクローゼットに突っ込む。
ちょうどその時、インターホンが
鳴ったから俺は走って玄関へ。

「うわっ！！！」

「…樹、何でそんな急いでんの？苦笑」

「わ！マジでごめん！」

コントみたいにずっこけて、Aの胸にDIVE。

見上げたらAが微笑んでて、
久しぶりにふたりきりだと思うと顔がにやける。

俺んちの玄関で、靴を脱ぐA。
もう付き合ってから大分経つっていうのに、
未だに夢なんじゃないかって思う時がある俺。

それくらい、俺はAに惚れてるわけです。

「お、前回よりはキレイになってる！」

「俺はやる気になるとすごいの！」

「…で、ドタバタしてる間にちゃーんとしまえたの？」

「な、何を！？」

「べーつに！笑」

俺とA、仲良くやってます！笑