■たわむれ ページ12
side yugo
「私のカーネルさんがなーい！！」
ゴングがなったのは突然でした…
あ、高地優吾です。
今日は雑誌の撮影でメンバー全員が集まる。
前の仕事の関係で、珍しく全員が早めに楽屋入りする日。
恐らく俺は２番目だと思う。
っていうのも、楽屋にAのカバンがあったから。
俺が着いた時には既にAの姿はなくて、
すぐに打ち合わせて楽屋を離れる事になり…
冒頭に戻るわけです。
樹「A、俺じゃねーよ！？
マジ今来たばっかだから！」
北「俺も違うからね？
つか、このファミリーパックAのかよ！」
大「これから撮影だし…」
慎「俺、さっき差し入れのエクレア食べて満腹！」
ジ「俺も、俺も！慎太郎と一緒に食べてた！」
桃「…とりま、じぇすは口拭きな？
え？まさかパパ食べた…？」
高「いや、俺打ち合わせでずっといなかったでしょ！？」
というわけで、大騒ぎな楽屋。
Aは見かけによらず結構食べる子で、
あの細い体の何処に収納されているのか
SixTONESの不思議の一つだと思ってる。
それはいいとして…
明らかに一人いつもと様子が違う奴がいる。
……大我…お前、またやらかしたな？
桃「…大我くーん？」
大「…何？」
桃「今日忙しかったんだよね？」
大「うん、朝からずっと仕事」
桃「そっか〜、ご飯食べる時間もなかったね」
大「そうなの！はっしーひどいよね！」
桃「おいしかった？」
大「うん、超おいしかった！…あ」
桃「やはり、犯人は貴様か！！！」
あぁ、また始まってしまったとため息をつく。
もう恒例行事みたいな光景に、メンバーも半ば呆れ気味。
というのも、大我がAのものを勝手に食べちゃう事が
多々あって、その度にAに怒られる大我。
Aが怒るの分かってるのに何でやるんだか…
桃「返してよ〜私のカーネルサンダース！」
大「俺、あのおじいちゃんは食ってない」
桃「屁理屈はいいの！いいから返せ、私の肉！！」
大「もう胃の中なんだから無理」
桃「あー！もうムカつく！
じゅったん、こいつムカつく！」
樹「じゅったん！？え、なんで今…
うん…やっぱきょも勝手に食べたらダメだと思う！」
大「あ、樹の水もさっき飲んじゃった」
樹「おぉい！！！」
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作者名：ももじゅり | 作成日時：2020年9月30日 23時
