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永瀬は私の横に腰を下ろすと、大きめのため息をついた。
盗み見るように横に視線を移すと、
永瀬の均整のとれた綺麗な横顔とか、
骨ばった男の人らしい首筋とかが、
思ったより近くにあって。
慌てて視線を逸らした。
なんだか、居心地が悪い。肩に無駄に力が入ってしまうような感じ。さっきからずっとそわそわしている。
早くどこか移動しよう。
そう思って立ち上がった瞬間、
永瀬に腕を掴まれた。
「……えっーと」
『今動いたら、あいつと鉢合わせるで』
「あっ、そっか…うん、」
さっきの女の子のことだろう。
教室から聞こえたすすり泣く小さな声は、
さっき消え去ったばかりだった。
時折しゃくりをあげる弱々しいそれを聞きながら、
なぜか私が居た堪れなさを感じていた。
永瀬が謝ったほうがいいんじゃ、と思うけれど、
そんなことこの冷淡な男にはとてもじゃないけど言えない。
もう一度ちらっと横目で永瀬を見ると、
今度はポケットから何かを取り出していた。
煙草だ。
あぁ、「素行が悪い」っていうのは、
髪色とか女遊びとかのことだと思ってたけど、
煙草まで吸うのか。
しかも学校で。しかも私の前で。
『あ、チクる？』
「ごめん、永瀬にそんな興味ない」
つい本音をこぼしてしまって、後悔しかけていると、永瀬は吹き出したように笑った。
うわぁ、どうしよう。
何これ。何だろう、この空気。
笑うポイントがよくわからない。
永瀬って、こんな風に笑うんだ。
端正な顔は、笑うとくしゃくしゃになって、
頬骨のあたりに細い線がいっぱいできるらしい。
しょうが犬なら、永瀬は猫みたいだ。
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Fujisaku888(プロフ) - やっば！やばやばです！もう最高でした！続き、楽しみに待ってます！！！！！ (2019年8月12日 21時) (
レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、天才だと思います。テスト期間の唯一の癒しです、続き待ってます！！ (2019年7月23日 1時) (レス) id: d8f0974525 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり、いいですねえ〜( ´ ▽ ` ) (2019年7月21日 16時) (レス) id: 383a94bb9b (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - みさとさん» 嬉しい〜〜です〜〜！！！まだしばらく続く予定ですので引き続きお願いしますね〜〜！o(^-^)o (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - reeeinさん» ワ〜〜！コメントありがとうございます（ ; _ ; ）なんとかかっこいいキャラのまま走れるよう頑張ります〜〜！(？) (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禊 | 作成日時：2019年6月17日 23時
