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「……なに急に…！」
『こんな小さいねんな』
握ったり緩めたりして、
確かめるように私の手に触れる。
私よりずっと大きくて妙に色っぽい永瀬の手が、
ゆっくりと指先を撫でていく様子は、これから始まるであろう行為を彷彿とさせて、思わず身震いした。
永瀬が顔を上げて、視線が重なる。
愛おしいものを見つめるような瞳の柔らかさを放つから、胸が急速に縮むように痛んだ。
『かわいい』
あぁもう、どうしたらいいんだろう。
とめどない「好き」が溢れて、今にも私自身を殺してしまいそうだった。
唇を重ねたままパーカーの裾から侵入した指が、
冷えた部分に温度を分け与えるように肌を撫でる。
腰のあたりからお腹へ、そしてその先へ上ろうとした時、鳥肌が立って、思わず体を上方へずらした。
『……ほら、逃げんなて』
そう言うと、繋いだ手に力が込められた。
また、永瀬の眼光が獲物を捕らえたように鋭くなった気がして、不安になる。
『……なした？』
「ながせ」
『……… 』
「一回だけ、ギュってして」
『ん、おいで』
手を引いて起き上がらせた後、その胸に引き寄せられた。
心地よい、心臓の音。
髪の間を差し入って、後頭部を撫でる手。
細いのに骨ばってゴツゴツした背中。
いつも私を弱らせる、甘い匂い。
全部が永瀬でいっぱいになった時、
ずっと欲しかったおもちゃを手にした子どもみたいに、
心が満たされて泣き出してしまいそうだった。
しばらくそうして抱き合っていた後、永瀬が
パーカーの裾を再度持ち上げたのを皮切りにして、
私は間違ったレールの上に足を踏み入れた。
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Fujisaku888(プロフ) - やっば！やばやばです！もう最高でした！続き、楽しみに待ってます！！！！！ (2019年8月12日 21時) (
レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、天才だと思います。テスト期間の唯一の癒しです、続き待ってます！！ (2019年7月23日 1時) (レス) id: d8f0974525 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり、いいですねえ〜( ´ ▽ ` ) (2019年7月21日 16時) (レス) id: 383a94bb9b (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - みさとさん» 嬉しい〜〜です〜〜！！！まだしばらく続く予定ですので引き続きお願いしますね〜〜！o(^-^)o (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - reeeinさん» ワ〜〜！コメントありがとうございます（ ; _ ; ）なんとかかっこいいキャラのまま走れるよう頑張ります〜〜！(？) (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禊 | 作成日時：2019年6月17日 23時
