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『あっ悪い、邪魔してもうた？』
見られたくなかった。永瀬だけには。
この場所から唐突に逃げ出したくなって、顔を伏せる。
私今、すごく嫌な顔してる。
醜い女の顔してる。見られたくなかった。
固くギュッと目を瞑って、
永瀬が去るのを待っていた–––––– のに。
すぐ近くから優しい声が降ってきたことにびっくりして、思わず目を開けた。
『荻野ってさーー、クラス、Bやっけ？』
「ああ、うんそうだけど」
『なんかミーティングするって言うてたけど』
「うわマジか！ちょ、俺行くね！
Aちゃんまた明日話そ！」
そう言って一目散に荻野くんは廊下の向こうに消えていった。
誰もいなくなった空間を呆然と眺める。
永瀬の首元が、視界に入った。
顔を見上げようと思った瞬間、
永瀬は私の腕を取って無言で歩き出す。
どこに、連れて行かれるんだろう。
何も言わないで、ズンズン歩いていく
その握られた手の力強さに、何も聞けなくなる。
助けてくれた？
私があの場にいたくなかったことに気付いてくれた？
それは自惚れすぎだろうか。
でもこんな風にされたら期待したくなる。
廊下の突き当たりのスペースまで来ると、
永瀬は何事もなかったかのように手を離して、
そこにあった自動販売機へ向かっていった。
いつの間に見つけたのかその周辺は一切の人気がなく、
機械のコンプレッサー音が響くほど静かだった。
ゴトンと音を立てて落下したペットボトルは、
永瀬の手から私のもとへ投げられた。
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Fujisaku888(プロフ) - やっば！やばやばです！もう最高でした！続き、楽しみに待ってます！！！！！ (2019年8月12日 21時) (
レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、天才だと思います。テスト期間の唯一の癒しです、続き待ってます！！ (2019年7月23日 1時) (レス) id: d8f0974525 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり、いいですねえ〜( ´ ▽ ` ) (2019年7月21日 16時) (レス) id: 383a94bb9b (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - みさとさん» 嬉しい〜〜です〜〜！！！まだしばらく続く予定ですので引き続きお願いしますね〜〜！o(^-^)o (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - reeeinさん» ワ〜〜！コメントありがとうございます（ ; _ ; ）なんとかかっこいいキャラのまま走れるよう頑張ります〜〜！(？) (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禊 | 作成日時：2019年6月17日 23時
