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ものの数分で係会は終了して、みんな先を急ぐようにさっさと帰っていった。
ため息を一つついて移動しようとした時、
『Aちゃん！』
向かい側にいた男の子に呼び止められた。
「……え？」
『あーごめん、わかんないよね？
俺、B組の荻野です』
見たことあるような、ないような。
記憶を必死で手繰り寄せて、その面影を探すけど、
いまいち思い当たる節はなかった。
普段、しょうとか永瀬に見慣れているせいで
彼が若干地味に映ってしまうけれど、
恐らくイケメンの部類なんだろう。
「……えーっと」
『急にごめんね？
ずっと話してみたいと思ってて』
「あっいや…ありがとうございます」
なんか軽いなぁ。
向けられた笑顔に不快感を抱いてしまったせいで、
ぎこちない返答になった。
そんなことに全く気が付く様子もなく、
彼は一歩距離を縮めてきて、なんてことない風に私の髪に触れた。
『髪、下ろしてると雰囲気違うね』
「……どうも」
『あのさー』
『………明日さ、海で自由時間あるじゃん？
一緒にいられたりしないかなーと』
彼の言葉を聞いてすぐにその意図が分かった。
とにかくそれっぽい空気になるような相手が欲しいだけ。
青春感を味わえる適当な思い出づくりのため、
手当たり次第声を掛けているのだろう。
特段私に興味があるんじゃない。
それと同時に脳裏をよぎったのは、
今朝の永瀬の姿だった。
「……うん、いいよ。一緒にいよ」
どうせ永瀬は明日も女の子といる。
また落ち込んで無駄に失望する前に、
自ら予防線を張っておこうと、そう思った。
なのに、
こういう時タイミングがいいのか悪いのか、
永瀬は決まって私の前に現れる。
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Fujisaku888(プロフ) - やっば！やばやばです！もう最高でした！続き、楽しみに待ってます！！！！！ (2019年8月12日 21時) (
レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、天才だと思います。テスト期間の唯一の癒しです、続き待ってます！！ (2019年7月23日 1時) (レス) id: d8f0974525 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり、いいですねえ〜( ´ ▽ ` ) (2019年7月21日 16時) (レス) id: 383a94bb9b (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - みさとさん» 嬉しい〜〜です〜〜！！！まだしばらく続く予定ですので引き続きお願いしますね〜〜！o(^-^)o (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - reeeinさん» ワ〜〜！コメントありがとうございます（ ; _ ; ）なんとかかっこいいキャラのまま走れるよう頑張ります〜〜！(？) (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禊 | 作成日時：2019年6月17日 23時
