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『待って？！永瀬くんもわかんないの？！』
「えっ有名な人？」
『はぁ……知ってはいたけどAって本当に他人に無関心だよね〜〜』
教室で私の体調を案じてくれていた真由子に
保健室から帰るなり質問を投げかけたら、
今度は打って変わって呆れられた。
『永瀬廉だよ〜E組のー！
女取っ替え引っ替えしてるチャラい人！わかんない？』
「うーーん………わからん」
『なんでうちの学校入ったんだろってくらい素行悪いけど、顔はめちゃくちゃかっこいいよ』
「何なのそれ(笑)」
永瀬 廉。
どうやら校内では全学年の女子から人気を博しているらしい。
そんなレベルの人も把握していない私の無頓着さに、自分でもちょっと引く。
でもだって、そういうことどうでもいいんだよなぁ……。自分とは別次元の世界の話っていうか。
『んで？なんで急に永瀬くん？』
「変な夢見ててうなされてたらしくて、手握っててくれたって、先生に言われた」
『えーー優しいー！どう？恋始まっちゃう？』
「始まらないと思う」
『っはは、！即答〜〜！Aほんとおもしろ〜〜』
当事者より何故か前のめりに食いついて、
ゲラゲラ笑っている麻由子を見たら、
私も可笑しくなって笑ってしまった。
『うわ！次体育じゃん〜〜！
A、大丈夫？動けそう？』
「……あーうん、平気、行こ！」
まだ少し頭に響く不快なチャイムの音を聞きつつ、次の授業のために騒々しくなり始めた教室を後にした。
まだ、高校二年生。
恋とか青春とか、年相応の煌びやかな周りの空気にどこか気後れして、冷めた心で傍観しているだけの私がいた。
新しい季節が、始まる。
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Fujisaku888(プロフ) - やっば！やばやばです！もう最高でした！続き、楽しみに待ってます！！！！！ (2019年8月12日 21時) (
レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、天才だと思います。テスト期間の唯一の癒しです、続き待ってます！！ (2019年7月23日 1時) (レス) id: d8f0974525 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり、いいですねえ〜( ´ ▽ ` ) (2019年7月21日 16時) (レス) id: 383a94bb9b (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - みさとさん» 嬉しい〜〜です〜〜！！！まだしばらく続く予定ですので引き続きお願いしますね〜〜！o(^-^)o (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - reeeinさん» ワ〜〜！コメントありがとうございます（ ; _ ; ）なんとかかっこいいキャラのまま走れるよう頑張ります〜〜！(？) (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禊 | 作成日時：2019年6月17日 23時
