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体育館の床と上履きのゴム底がキュッキュッと
擦れる音が響いている。歓声と人だかりで溢れる
この感じは、実はあまり得意じゃない。
「あっ海人だーー！」
ギャラリーからコートを見下ろしていると、
海人くんは真由子に手を振っていた。
たしか、しょうと永瀬と同じクラスの人。
永瀬は本当に来たんだろうか。
コートを見回して探していると、永瀬の代わりに
しょうが視界に入った。
髪をぶんぶんと振って海人くんと戯れる姿は
やっぱり犬みたいで、思わず笑ってしまう。
ゴールデンレトリバーとかそのへん。
うん、絶対そう。
『ね、紫耀くんと海人のチーム、試合始まるよーー！』
コートに軽快なホイッスルが鳴り響いて、
バスケの試合が始まった。
2人はアイコンアクトを取りながらテンポよくパスを回していく。中に切り込むまでもなく、外からのミドルシュートだけでぽんぽんと点が決まる。
しょうの指先から離れたボールは、
綺麗な弧を描いてリングに吸い込まれていく。
その度にギャラリーからは黄色い歓声が湧いて。
恐るべしシュート率だ。
試合は結局ほとんど片側だけで展開し続けて、しょうも海人くんも一切の疲れを見せずに圧勝で終わった。
周りが霞んでしまうくらい、しょうが眩しく見える。
『紫耀くんのがいいじゃん』
「え？」
『永瀬くんより』
チーム同士の挨拶が終わって、しょうは
ギャラリーを見上げながらくるくるしている。
あっ目が合った。
しょうはハッと目を丸くした後、
口を「い」の形にして、得意げにピースしてくる。
真由子のせいで変にドキッとしてしまった。
「ちょっと！変な感じになるでしょ！」
『あっピースしてる(笑)かわい〜』
ひとしきり茶化して満足そうにした真由子は、体育委員の招集があると言って、下に降りていってしまった。
一人でどの学年かもわからない試合を観る。
「ひゃあ！」
頬に突然冷たいものが当たって、勢いよく振り返ると、
しょうが目を細めて笑っていた。
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Fujisaku888(プロフ) - やっば！やばやばです！もう最高でした！続き、楽しみに待ってます！！！！！ (2019年8月12日 21時) (
レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、天才だと思います。テスト期間の唯一の癒しです、続き待ってます！！ (2019年7月23日 1時) (レス) id: d8f0974525 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり、いいですねえ〜( ´ ▽ ` ) (2019年7月21日 16時) (レス) id: 383a94bb9b (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - みさとさん» 嬉しい〜〜です〜〜！！！まだしばらく続く予定ですので引き続きお願いしますね〜〜！o(^-^)o (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - reeeinさん» ワ〜〜！コメントありがとうございます（ ; _ ; ）なんとかかっこいいキャラのまま走れるよう頑張ります〜〜！(？) (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禊 | 作成日時：2019年6月17日 23時
