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「家、ここ」
『そうなんや』
「ありがとう、送ってくれて」
『別に、すぐやし』
「………明日、来ないの？」
『Aが来てほしいって言うんなら行こかな』
「何それ、私に関係ある？」
『んはは、ないな』
『じゃ、』
永瀬の、何人もいる女の子のうちの一人になりたくない。頭を支配するその思考のせいで、いつも素直になれない。
でもそれに対してさえ永瀬は、落ち込んだり怒ったりの変化を見せてくれない。
永瀬の感情に、私は触れられない。
微塵も影響を与えられない。
それって、ちょっと悔しいし寂しい。
「永瀬！」
『なに？』
無意識のうちに呼び止めてしまった。
永瀬は身を翻して私の前に来た。
顔を見ようとすると見上げなきゃいけないのが
躊躇われて、永瀬の足元に目線を置く。
「あーーーっと、
やっぱ、来てほしい…… かも」
うわ、もうなんなんだ私。
自分でも自分が上手くコントロールできない。
こんなの、言うつもりなかったのに。
『っははは！なんの駆け引きなん？それ』
「ちがっ、！」
『ん、行く。かわいーAちゃんの頼みやから』
『じゃあな、』
緩やかに持ち上がる口角に、ドキンと胸が一瞬痛む。永瀬は私の頭をぽんぽんすると、踵を返して行ってしまった。
心臓が、物凄い勢いで呼吸する。
永瀬を取り巻く女の子の気持ちがわかってしまいそうで、怖い。
私ってやっぱり、ちょろい。
男の人への免疫がないわけじゃないはずなのになぁ。
もっとまずいのは、この心臓の高鳴りが、永瀬の無敵のルックスのせいでも、甘い言葉に酔わされたせいでもないということに、気付いてしまったこと。
距離感の測れない、本性の知れない永瀬に、翻弄されている。感情を揺さぶられている。
永瀬をもっと知りたいと逸る気持ちに、気付いてしまった私がいる。
名前のつかない感情に流されるのが怖くなって、
大きく深呼吸をした。
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Fujisaku888(プロフ) - やっば！やばやばです！もう最高でした！続き、楽しみに待ってます！！！！！ (2019年8月12日 21時) (
レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、天才だと思います。テスト期間の唯一の癒しです、続き待ってます！！ (2019年7月23日 1時) (レス) id: d8f0974525 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり、いいですねえ〜( ´ ▽ ` ) (2019年7月21日 16時) (レス) id: 383a94bb9b (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - みさとさん» 嬉しい〜〜です〜〜！！！まだしばらく続く予定ですので引き続きお願いしますね〜〜！o(^-^)o (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - reeeinさん» ワ〜〜！コメントありがとうございます（ ; _ ; ）なんとかかっこいいキャラのまま走れるよう頑張ります〜〜！(？) (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禊 | 作成日時：2019年6月17日 23時
