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永瀬にぶっきらぼうな対応ばかりしているのに、結局いつも助けられてるんだから、
これじゃただ性根腐ってるだけの女だ。
『永瀬〜お前なぁ……
サボるんなら人巻き込まずに一人でやれ〜』
『すんません〜』
最近はあの場所に行っても永瀬はいないし、
私のサボり癖は今に始まったことじゃない。
今すぐにでもそう打ち明けてしまいたかったけど、
そうしたら永瀬がわざわざ庇ってくれた意味がなくなるから、黙って俯いていた。
『大谷先生にちゃんとシメられとくんで、
今回は見逃してくださいよ〜』
永瀬はなんていうか、
人の懐に入り込むのが上手いと思う。
さっきまで私の無愛想な態度に怒りを増長させていた川原は、永瀬の憎めない笑顔によって、比較的穏やかな顔つきになっていた。
永瀬のおかげで私は、修学旅行の資料を
束ねる作業を任されただけで解放された。
二人して、礼をして職員室を出る。
誰もいない放課後の廊下は静寂に包まれていた。
教室までの道のりを歩き出した永瀬の後を追う。
「……永瀬、ごめん」
『せやから授業ちゃんと出ろ言うたやろ』
「永瀬だって出てない」
『俺はもう呆れられてるからええのー』
「………… 」
『俺とお前はちゃうから』
一定の距離を保たれている、と思う。
振動の伝わらない真空の壁を、目前に張られているみたいに。
「違う」という言葉、永瀬は大した意味なんてなく発したんだとわかっているのに、変に邪推してしまう。
「最近、あの場所来ないね」
『あーー別に用ないしな』
「……そっか」
その「用」とやらは、私にとっては
永瀬に会うことなんだけどなぁ。
一方通行な思いが、急に現実的に浮き彫りになる。
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Fujisaku888(プロフ) - やっば！やばやばです！もう最高でした！続き、楽しみに待ってます！！！！！ (2019年8月12日 21時) (
レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、天才だと思います。テスト期間の唯一の癒しです、続き待ってます！！ (2019年7月23日 1時) (レス) id: d8f0974525 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり、いいですねえ〜( ´ ▽ ` ) (2019年7月21日 16時) (レス) id: 383a94bb9b (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - みさとさん» 嬉しい〜〜です〜〜！！！まだしばらく続く予定ですので引き続きお願いしますね〜〜！o(^-^)o (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - reeeinさん» ワ〜〜！コメントありがとうございます（ ; _ ; ）なんとかかっこいいキャラのまま走れるよう頑張ります〜〜！(？) (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禊 | 作成日時：2019年6月17日 23時
