青葉城西、新人マネージャー入ったってよ ２ 【ハイキュー】

マネージャー 81 ページ33

「 あんた 、あのイケメン主将の顔面に 蹴りかましたの 」


『 ゴッホ 』


あの出来事から三日 。

矢巾に目を向ければ 全力で首を振っている 。
まぁ 口酸っぱくユキユキには言わないようにって頼んだから 多分 噂が猛スピードで全校生徒に行き渡っているということかな


及川さんは顔面を しかも女子に蹴られたと言う衝撃で 次の日は学校を休み 、昨日は誰が見ても分かるほどに落ちていた 。

そのせいか あの出来事が 及川顔面蹴り事件 として 一部で噂され 、今日には 友達の少ないユキユキの耳にまで到達しているのだから 、多分 全校生徒が知ってるんだろうな 。






「 流石に可哀想だわ 」

『 それ 、自分でも思う 』

昨日もものすごく謝り倒したし
なんなら 今日は お詫びにクッキー焼いてきたし 。
自分のために焼いたなんて 口が滑っても言わないけど 。



矢「 監督にも怒られたもんな 」

『 顔を蹴るのはいいが アレは直してくれって 』

「 え 、先輩の顔面蹴るのはアリなの 」

『 及川さんだからね 』

「 君のそのセーフティーは理解できないよ 」

そのうちわかるよ 、と言ってユキユキの肩に手を置けば 、歓声のような 悲鳴のような 女子の高い声が聞こえてきた 。




まぁ わかるように 、及川さんのお通りです 。




多分 、移動教室なんだろうけど いつもは通る度に キラキラスマイルで手を振ってくるのだが 、今日は 別の意味で目立って あの巨体さえ小さく見える 。

そりゃ悲鳴が聞こえるわけだ 。




矢「 クッキー渡すなら今だろ 」

『 人多いしヤダよ 』

矢「 早く元に戻してくれよ 」

『 元に戻られるのも困る 』

「 いや もう君 人権問題になるから 」

えーだるー 。なんて言ってる私を無視して 、矢巾が及川さんを引き止める 。
いや 、私の主張はガン無視ですか 。これこそ人権問題！！



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