18話 ページ21
ソファーに寝転がり、ぽけー、っと煌びやかな天井を眺めていた。
ほう、と小さな溜め息が洩れる
先刻の出来事を未だにあまり信じられないでいるのだ。
──『君の事、一瞬だけ信用する事にするよ。指示、補助をお願いする。＿＿これから、よろしくね』
相変わらず笑顔は冷たいが、それでも私はあの笑顔にこの上なく安心してしまったのだ。
あれから少し森と話をして、私はマフィアに対してある程度好き勝手出来る事を約束された。
然し、とりあえず明日は今までの無礼を詫びる意味でもゆっくりと過ごす事になった。
中也に新たに案内された、更に豪華な部屋のベッドに寝転がり、考える。
私は、何をしたらいいのか。
明日は置いといて、明後日。
指揮をとる、か？
否、マフィアという大きな集団を纏めることなんぞ私には出来ない。
それに、能力の無い黒服などを少し強くしたところで銀の匙に対抗出来るわけがない。
…となると、矢張り精鋭部隊でも組むしかないのか。
……良いな、精鋭部隊。それで行くか。
私は上手く回らない頭をフル回転させ、実に良いアイディアを見つけ出すことに成功した。
明日は、森に強い奴をピックアップしてもらおうか。
……嗚呼疲れた。
そりゃ無理もない、過去に来てすぐ地下牢に閉じ込められていたのだから。
私は小さく欠伸をして、ベッドに倒れ込む。
適度にふかふかとしたベッドに寝転がると、一気に睡魔に襲われる
「ふぁ、ぁ、、」
満足な欠伸も出来ないまま、私は瞼を閉じていった。
＿＿＿＿嗚呼、どうかヨコハマを救えますように。
──────────────────
「さぁ、これからどうなるのだろうか。」
冷たい部屋に深い声が響く。
返事など、返ってくるわけない。
「せいぜい御手並み拝見、と行くしかないようだね？」
楽しんでいるようにも、嘲笑っているようにも聞こえる口調で話し続ける。
＿＿＿＿＿＿ヨコハマは誰のものなのか。
＿＿＿＿＿＿ヨコハマは、私のものだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
駄菓子
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 106人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まるてん(プロフ) - 鯖の味噌煮さん» こちらこそコメントありがとうございます。更新出来ると言いつつ遅くなってしまい申し訳ありませんT_T この作品を好きでいてくれる方がいるのだと実感でき本当に励まされます。ぜひこれからも読んで頂けると幸いです…！ (2021年7月15日 12時) (
レス) id: 1c66422c77 (このIDを非表示/違反報告)
鯖の味噌煮(プロフ) - 更新ありがとう御座います！本当に素敵な作品ですのでどうか無理なさらずお書き下さい。いつまでも気長に楽しみにしております！ (2021年7月15日 0時) (レス) id: 2d6934bde3 (このIDを非表示/違反報告)
まるてん(プロフ) - 鯖の味噌煮さん» わ！この作品を好きでいてくれる方がいてとても嬉しいです…！コメントとても励みになります！更新頑張ります、ありがとございました！ (2021年3月10日 10時) (レス) id: 1c66422c77 (このIDを非表示/違反報告)
鯖の味噌煮(プロフ) - お気に入りに入れ何度も読み返していたのでとても嬉しいです！！更新楽しみにしています！ (2021年3月10日 8時) (レス) id: 2d6934bde3 (このIDを非表示/違反報告)
まるてん(プロフ) - からすさん» あ、そうです…！そこに気付いて貰えて嬉しいです…！有難うございます。からすさんも、体調にお気を付けて…！ (2018年1月12日 23時) (レス) id: 00d4fdc1e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まるてん x他2人 | 作成日時：2017年8月3日 15時
