隣の狼少年くん。【オリジナル】

振りはらったそのワケと。 ページ5

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怖かったのかな、私

ﾎﾟﾛｯ

涙が出た。

あ「ごめ…っ」

うまく声出ない。

三宅「あ…」

無理矢理笑顔を作って、

「お腹痛いからトイレ行ってくる」

とだけ言って体育館を後にした。

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歩きながら思う。

わざとらしかったかな。

大体お腹痛くて泣くなんておかしいよね。

絶対変な子に思われてるって。

…三宅に嫌われちゃったかな。

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なんでだろう。

そう思ったら、余計涙止まんなくなったんだけど。

三宅「…ごめん」

…どうしてくれるんですか。

背後から声が聞こえた。

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三宅「俺、無意識だから、別に嫌いとかそういうんじゃ…」

あ「じゃあ、なんで手はじいたの？」

絆創膏がやけに目に入ってくる。

三宅「…だって、触られたら痛いだろ…」

不機嫌そうな顔でﾎﾞｿｯと呟いた。

その動作がなんか子供みたいで、

思わず笑ってしまった。

三宅「わ、笑うなよ！//」

あ「だって、ﾎｯとしたんだもん」

は？といった目でこっちを見てくる。

あ「嫌われてなくて良かった、みたいな」

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三宅「…うん、嫌いじゃない」

下向いて早口でそう言うと、

「トイレ早く行って戻ってこいよ」

と言ってそそくさと体育館に戻った。

…あ、そっか。お腹痛いっていう設定だったか。

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瀬川「…おい、尚人女子泣かせるとか最低だろ」

三宅「あー、はい、悪かったって」

早苗「これで三宅のファン減っちゃったかもね」ﾎﾞｿｯ

瀬川「(え、嘘、三宅ってファンいたの？)」

早苗「(知らないの？女子の間では今結構人気なんだよ。だってｲｹﾒﾝでしょ)」

瀬川「(女は顔しか見てないんだな)」

早苗「(失礼だな！そんなことないよ！)」


三宅「二人でさっきから何やってんの…？」

二人「いや、何にも？(こいつにバレるとめんどくさい；)」

とっさについた嘘と。→←バンソウコウ

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