ごめん ページ25
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放課後。
帰りの会が終わると、
心臓が爆発するんじゃないかって程
うるさくなった。
一方早苗は、能天気に
「もうすぐだね〜」
なんてニコニコしている。
逆に怖い。
早苗「何緊張してんの。だって自分の気持ち言うだけじゃん。
恥ずかしくもなんともないよ」
たくましく一言。
『自分の気持ち言うだけ』・・・か。
そうやって言えたら告白なんて苦労しないんだけどね。
三宅「・・・で、何か用?」
あ「えっ!?」
後ろから話しかけられてびっくりした
この人いつも突然話しかけるんだよな・・・
私はうるさい鼓動を無視して後ろを振り向く。
気がつくと教室には誰もいなくなっていた。
さっきまで前にいた早苗も消えている。
・・・空気読んで帰ったのか。
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しばらくしーんとする。
待って、どのタイミングでどう言えばいいの!?
三宅も黙ったまま、じっとこっちを見ている。
あ「あ・・・あの・・・」
三宅「うん」
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『自分の気持ち言うだけ』
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あ「好きです・・・三宅のこと//」
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三宅「・・・ごめん」
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・・・え?
三宅「駄目なんだ」
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待ってよ
やめてよ
なんで・・・なんで今
涙が出てくるんだよ
ほら、三宅困ってるじゃん
やめてよ・・・
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でも涙は止まらなかった。
失恋はあまりにも・・・切なすぎた。
三宅「佐々木」
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手が頬に触れて、
あ「んっ」
静かに三宅の唇が触れた。
そしてすぐに離された。
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本当だったら嬉しいのに、
今はまるで逆効果だった。
あ「なんで・・・フッたのにそんなことするの・・・っ」
涙はもっと溢れてきて
もうどうにも出来なくて
そのまま教室を飛び出した。
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なんで?
君は何がしたいの?
嬉しいよ
だけど、今はそんなの
喜べない・・・
あ「馬鹿・・・っ」
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校庭を走り抜けた。
綺麗な夕日も、
涙でにじんでよく見えなかった。
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たぴ岡(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます・・・!そういう風に言っていただけると嬉しいです! (2013年8月29日 12時) (レス) id: 4dc7798ff6 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - すっごく、おもしろかったです。 これ読んで目、うるみましたww (2013年7月26日 13時) (レス) id: 3042dd3393 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡。(プロフ) - なすびさん» 本当ですか!嬉しいです。ありがとうございます! (2013年6月3日 17時) (レス) id: 2edbbe2204 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡(プロフ) - アィスさん» 泣いてくださったなんて…ありがとうございます。すごく嬉しいです。全部見てくださるなんて、本当にありがとうございます! (2013年4月1日 15時) (レス) id: 88001a5ac5 (このIDを非表示/違反報告)
アィス(プロフ) - 最後、ボロボロ泣いちゃいました。これからたぴ岡さんの作品、全部みようと思ってます^ ^ (2013年4月1日 7時) (レス) id: 9f88085fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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