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そして、帰り道にて。 ページ3









時計の針が着々と進んでいく。

下校時刻はとうに過ぎている。







三宅起きないかな…。

おいてったらずっと寝てそうだな。

しかもまた先生に見つかって今度は私までとばっちりを…。

いかん!

起こさなくては!









あ「ちょっと、もう帰る時間だってば」

三宅「んあ?」

んあ?じゃないっての…。

眠そうな顔をこっちに向けて、のそのそと起き上がった。

三宅「帰る時間っていうのは知ってたよ」

…でしょうね。









三宅はそこらへんの荷物を手際よくまとめて、

「じゃあな」とだけ言って、さっさと帰っていった。

…待て待て。

感謝の一言はないんか。

そう思ったら、

廊下の方から

「ありがとー」

という声が聞こえてきた。

眠そうな声だった。







あ「私も帰ろ」

私も三宅に続き、さっさと教室を後にした。









外に出ると、同じクラスの瀬川が駆け寄ってきた。

瀬川「さっき三宅も出てきたんだけど、二人で何してたの?」

あ「え、別になんもないけど」

瀬川「なんだ、つまんね」

何がだ。

「とりあえず俺も帰るから、暗いし一緒に帰ろうぜ」

と言って、そこら辺に置いてあったリュックをしょった。

…あんま瀬川とは話したことないんだけど、

方向同じならしょうがないよね。











それにしても、

瀬川はよくしゃべる。

瀬川「でさー、そのときの尚人がさ」

三宅?

ああ、そっか

この二人は仲いいんだっけ。

瀬川「てか、佐々木聞いてる?」

あ「え、あ、聞いてるよ」

瀬川「じゃ俺がさっき話してたこと言ってみてよ」

え。無理。

瀬川「ほら、聞いてないじゃん」

ははは、なんて笑った。

あんまりしゃべったことはないけど、

明るい奴なんだなってことはよくわかった。









瀬川「じゃあ、またね」

結局、家の前まで来てもらってしまった。

あ「ありがとねー、バイバイ」









このときは、まだ気づいてなかった。


…これが、あいつと私の
恋と【嘘つき】の始まりだったこと。

バンソウコウ→←とある教室にて。


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設定タグ:たぴ岡 , 名前変換オリジナル , 狼少年   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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たぴ岡(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます・・・!そういう風に言っていただけると嬉しいです! (2013年8月29日 12時) (レス) id: 4dc7798ff6 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - すっごく、おもしろかったです。 これ読んで目、うるみましたww (2013年7月26日 13時) (レス) id: 3042dd3393 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡。(プロフ) - なすびさん» 本当ですか!嬉しいです。ありがとうございます! (2013年6月3日 17時) (レス) id: 2edbbe2204 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡(プロフ) - アィスさん» 泣いてくださったなんて…ありがとうございます。すごく嬉しいです。全部見てくださるなんて、本当にありがとうございます! (2013年4月1日 15時) (レス) id: 88001a5ac5 (このIDを非表示/違反報告)
アィス(プロフ) - 最後、ボロボロ泣いちゃいました。これからたぴ岡さんの作品、全部みようと思ってます^ ^ (2013年4月1日 7時) (レス) id: 9f88085fc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たぴ岡 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2013年1月8日 19時

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