君にお礼を。 ページ18
※三宅side
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俺たち二人は、静かに部屋を出た。
言い訳はまた後で考えることにしよう。
とりあえず今は、
隣のコイツだけに集中しないと。
いきなり手を引いて悪かったなって思ってる。
あ「あ、あの三宅･･･」
困ってるじゃねーか
それはわかってる、だけど。
三宅「さっきの続き」
人がいないところまで来ると、佐々木の方を見て呟いた。
･･･嘘つき
さっきの話は一段落したはずだろ。
あ「あ、それね」
君は優しく微笑んだ。
その笑顔にやけに安心感を覚えた。
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三宅「あのさ、ほんとありがと」
あ「えっ？そんなお礼言うことなんか何も」
手を振りながら否定する佐々木。
三宅「いや･･･俺、誰にも相談してなかったから、聞いてくれただけでいいんだ」
それだけ言うと、
急に、さっき手を引いてここまで来たことが恥ずかしくなってきたので、
下を向いた。
あーあ、何してんだろ
･･･瀬川俺たちのこと気にしてるだろうな。
早めに帰ってやった方が安心するかな･･･。
あ「私でよかったらなんでも聞くけど･･･///」
顔は見えないけど、上から声が聞こえたので、
「ありがと」ともう一度それだけ言った。
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部屋に帰る途中、自販を見つけた。
「なんか買ってやろうか？」
と言うと、「いや、いいって」と言いながらも欲しそうにしてたので
買ってあげることにした。
あ「じゃお言葉に甘えて、ココアで!」
嬉しそうにココアを指差す佐々木。
三宅「じゃ、これまた俺のお礼だな」
笑いながら言った。
･･･嘘つき
お礼、さっき言ったのに。
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わかってる。
俺は嘘つきだって。
あ「ありがとう三宅」
･･･だけど、何に嘘をついてる？
あ「･･･三宅？」
三宅「･･･！ご、ごめん考え事」
あ「そっか」
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できるだけ、この気持ちには気づかない方がいい。
この気持ちについては考えない方がいい。
瀬川『俺さ、Aのこと好きかもしんない。だから、よかったら応援してくれない？』
はっきり覚えてる。
俺がさっきから嘘をついてしまうのは、佐々木といたいから？
そんなん、絶対駄目だ
わかってる、応援するから
瀬川･･･
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たぴ岡(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます・・・！そういう風に言っていただけると嬉しいです！ (2013年8月29日 12時) (
レス) id: 4dc7798ff6 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - すっごく、おもしろかったです。 これ読んで目、うるみましたｗｗ (2013年7月26日 13時) (レス) id: 3042dd3393 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡。(プロフ) - なすびさん» 本当ですか！嬉しいです。ありがとうございます！ (2013年6月3日 17時) (レス) id: 2edbbe2204 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡(プロフ) - アィスさん» 泣いてくださったなんて…ありがとうございます。すごく嬉しいです。全部見てくださるなんて、本当にありがとうございます！ (2013年4月1日 15時) (レス) id: 88001a5ac5 (このIDを非表示/違反報告)
アィス(プロフ) - 最後、ボロボロ泣いちゃいました。これからたぴ岡さんの作品、全部みようと思ってます^ ^ (2013年4月1日 7時) (レス) id: 9f88085fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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