Story.6 ページ7
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赤のヘルメットを付け、バイクに跨る。おお...バイクってこんな感じなんだ..。
さっきが初めましてのショッピ君に抱きつくのはいくらなんでも気が引ける。
「ちゃんと掴まないとスピード上げるっすよ。」
『っえ、はい。掴ませて頂きます....。』
前言撤回。ショッピ君は少し意地悪だった。
―-
大学の前の赤信号で止まっていた私達。そういえばここの信号が長いんだよなあ。
「さっきから気になってたんすけど、」
『あ、はい。』
「右太腿の内側にあざあるでしょ、あんた。」
うそ、あの時の...。急いで下を向くと、痛々しい色をしたあざが一つ。本当は隠れていっぱいあるんだけどね。
「普通の怪我、転んだとかじゃそこにあざは付かない。本当は胴体とかにいっぱいあるんじゃないすか？」
『っなんで』
「内腿のあざ、みんな気が付いてると思いますよ。」
そんな........彼らの洞察力に吃驚する。はあ、一本取られた。
「聞き辛いっすけど、親とかに...暴力振るわれてるんすよね.......？」
そんな、悲しい目で私を見ないでよ。痛みを直接持っているのは私なのに。なぜそんな痛そうな、悲しそうな顔をするの？
『..ショッピ君に君はすごいね。全部正解。親に暴力は振るわれるし、胴体にだって隠れてたくさんあるよ。』
「っ...もうそんなあざ作らせないっすから。」
『ショッピ君信号、青に』
「もう、アンタのそんな顔見たくないっす。お願いっすから、俺らと一緒に暮らしましょ？」
その眼差しは、今にも涙が流れてきそうで。いや、嘘。私の視界がぼやっとしてきた。あ、雨？
いや違う。
『う、うん....っ！』
私の涙だ。
涙を隠すため、彼の背中に顔を埋めた。ショッピ君の背中は暖かく、大きかった。
―-
「明日、鬱先生と迎えに来ます。荷物とか整理して置いてくださいね。」
『本当....何から何まですみません。』
「大丈夫っす、慣れてるんで。後同い年なんですし。敬語も辞めません？」
『...分かった、ショッピ君は外さないの？』
「癖なんで。すみません。」
『いえいえ、ありがとう。送ってくれて。みんなによろしく伝えておいて。』
「了解っす。また、明日7時に来ますね。」
手を振ると、ショッピ君は元の道を戻っていった。
ありがとう、ね。
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ひたき(プロフ) - ちゃむさん» ちゃむちゃ....！！頑張るっす！！ (2018年8月10日 19時) (
レス) id: 2f1a8105c0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - めちゃくちゃ好き。ひたきちゃんこれからも更新頑張って！！ (2018年8月10日 17時) (レス) id: eca4574b7b (このIDを非表示/違反報告)
ひたき(プロフ) - フリスクさん» 残念ながらうっつんごれらいです.....白魔道士トントンのお話..........人参をひたすら振り回すお話書いてみたいですね..！！今度ネタにさせてください...コメントありがとうございます！ (2018年8月9日 2時) (レス) id: 2f1a8105c0 (このIDを非表示/違反報告)
フリスク(プロフ) - 魔法使いって言うから一瞬トン氏かと( (2018年8月8日 13時) (レス) id: edd13e8249 (このIDを非表示/違反報告)
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