金髪オオカミ男子

▽きっかけ ページ12

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キャンプ合宿が明日に迫った今日



どの部活も今日だけなくなって

正門は人だかりができていた







『 里花〜... あ、 』







そういえば里花バイトだっけ...



帰る人もいないから、一人で早く帰ろうと

最寄りの駅に向かって歩いた









『 ..... あ 』





『 こ、んにちは... 』


涼「 そんなあからさまに焦んなくても良いじゃん 」


『 いや、... 』







今一番会いたくない人


というか、顔を合わせづらい人に

出会ってしまった




もちろん告白の返事はしてないし

そもそもあの日から話してもない







涼「 坂下さん何駅で降りんの？ 」


『 えっと、... ○○駅。 』


涼「 ん、一緒じゃん 」


『 ..... あっ、！！ 』







そういえばそうだった、、、



この前橋本くんの家に行った時、

方向は反対だけど 降りた駅は一緒だった






...... てことは駅まで一緒、、！？








涼「 今、駅まで一緒！？って思ったでしょ 」


『 なっ、.....！？ 』


涼「 あははっ、図星？ 」







..... 橋本くんがまた笑った。




なんか前より明るくなった...？


話しやすくなったというか、

雰囲気が変わったというか







涼「 俺違う車両乗るから 」


『 え、、 』


涼「 だからそんな気まづそうな顔すんな 」






『 .....ろ、 』


涼「 ん？ 」



『 一緒に、... 乗ろ！！ 』







何言ってんだろ自分



あんなに会いたくないと思ってたのに。





橋本くんに気遣わせてるのが

なんかすごく申し訳なく感じて、


一緒に乗ろなんて柄じゃないこと言った







涼「 ....俺はいいけど、いいの？ 」


『 .....うん 』


涼「 ..... そ、 」







" ならいいけど "


そう言って照れ臭そうに目をそらす






電車が早く来て欲しい気持ちと

まだ少し橋本くんと話したい気持ちで



胸の中がもやもやしてたまらない







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