[vol.4] もし西浦高校野球部の女子ﾏﾈｼﾞが２人いたなら

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─阿部side─



栄口「おつかれー」



田島「明日って午前練ー？」



花井「監督の話聞いてなかったのかよ…。」



阿部「午後のグラウンド、ソフト部の練習試合で使うから午前練だっつーの」



オレらは雑談をしながらも、テキパキと道具の片付けやグラ整を終わらせていった。



椎名『阿部くん！一緒に帰ろー』



阿部「なっ…///」



椎名『あっ、嫌かな…？』



頼むから上目使いはやめてくれ…
直視できなくなる。



まあ、オレのが背高いから自然に上目使いになるんだろうけど…



阿部「いや、別に嫌じゃない。同じとこ帰るのに別々に行く必要ないもんな」



椎名『うん！早くいこ〜』



なぜか、気分が落ち着かない。



ああ、本当にあいつんち行くのか…



────────



椎名『私の親、共働きだからあんまり家にいないんだー』



阿部「ふうん。じゃあ今日も？」



椎名『うん。』



え？今日親いないのか？



待てよ、家には椎名とオレとシュンだけなのか？



椎名『ん、でもねーちゃんいるから大丈夫！親の代わりに家事とかしてくれるんだー！大学生なんだよ』



阿部「ふうん。お前、ねーちゃんいるのか」



なんだ。他にもいるのか。



安心したような、ちょっと残念なような。


でも、あいつのねーちゃんってどんな人だろう？



ちょっと気になる。



椎名『でもねー、家事とかは上手だし、頼りになるけど…。なんか変人なんだよ』



阿部「変人！？」



椎名『いつもテンション高いし、なんかとりあえず変な人なの！！』



阿部「マジかー、ちょっと見てみたい」



そんな会話をしているうちに、椎名の家についた。

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