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story 076 ページ1

椎名『ついにこの日が来てしまった…』



そう。今日は木曜日。



阿部くんが来る日…。



椎名『行ってきまーす』



美優「いってらー!」




──教室にて──



椎名『阿部くん!』



阿部「ん?おわっ」



いきなり後ろから声をかけたのが原因か、阿部くんをかなり驚かせてしまった。



椎名『今日からさ、あのー…うちんちに…その…』



うわあああっ
なんか改めて考えるとなんか恥ずかしい…



阿部「ん、ああ」



椎名『………』
阿部「………」



…会話がっ!!



会話が続かないっ!!



そのまま、私たちは無言のまま向かい合っていたのだった…



キーンコーンカーンコーン



椎名『あ、また後でねっ』



阿部「おう」



私の隣は水谷。



あれから席替えはまだしていない。



すると、私の前の席の美亜がいきなり話しかけてきた。



美亜「ね〜、阿部くんと何話してたの?」


椎名『えっ!?』



美亜「いやー、なんかいい雰囲気だったからさっ」



すごく興味津々な表情………。



椎名『いや、たいしたこと話してないよっ?』



…なんとなく、阿部くんが私の家に来ることは隠しておきたかった。



美亜「なーんだ、違うのか〜…」



美亜は、いかにも残念そうな声で呟く。



椎名『違うのかって、何がっ!』



美亜「だってさ、阿部くんって好きな人いそうじゃない?しかもモテるじゃん。」



椎名『そうなの?』



水谷「えっ!?あいつモテんの!?」



美亜「えっ!?モテてるよー!」



水谷「女子はああいう系の男が好きなのか…。なんかショック…」



隣の席では、なぜか水谷が落ち込んでいる。



そして、それをおもしろそうに見ている美亜。


ついには、美亜の隣で真面目に先生の話を聞いていた花井までもが、なんだなんだ?と話に加わっている。



みんなが楽しそうにしているなか、私はなんとなくそんな気分になれなかった。



ふうん…。



阿部くんはモテるのか…。




──この日の授業と部活は、驚くほどあっと言う間におわってしまったのだった。

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作品ジャンル:アニメ
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中楯悠里(プロフ) - 抹茶さん» コメ感謝です!阿部くん人気ですね(●´ω`●)頑張ります! (2015年1月2日 17時) (携帯から) (レス) id: 79ce719557 (このIDを非表示/違反報告)
中楯悠里(プロフ) - 朋月_mitukiさん» コメありがとうございます!頑張ります! (2015年1月2日 17時) (携帯から) (レス) id: 79ce719557 (このIDを非表示/違反報告)
中楯悠里(プロフ) - 莉音さん» コメ感謝です!田島くん、かっこいいですよね! (2015年1月2日 17時) (携帯から) (レス) id: 79ce719557 (このIDを非表示/違反報告)
中楯悠里(プロフ) - 黒猫さん» レス遅れてすみません(>_<)ありがとうございます! (2015年1月2日 17時) (携帯から) (レス) id: 79ce719557 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - すごく面白かったです!このあとの展開が気になります!私もオチは阿部君に一票で!続編頑張って下さい楽しみにしてます! (2014年12月30日 9時) (レス) id: 0c7132119a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:中楯悠里(×ゲームにて改名) x他1人 | 作成日時:2015年1月2日 17時

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