第十夜〜バッドエンド…?〜 ページ14
乱歩さんエンドです。後半少しピンクを思わせるところがあります
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『私は…自由に生きたい。何にも捕らわれずに生きていきたい。その為には、彼らには…応えられない』
乱「…そっか。君はあくまで自分が良ければ良いんだね?」
『そういうことじゃ…!…私は、整理がつかなくって、訳が分からないだけです!』
乱「まあね。君、云ってることがあべこべだもんね。さっきははっきり云ってたくせに、今のは訳が分からないとあやふや。何が云いたいんだい?」
『私、は…』
乱「分からないんだったら、僕が手を引いてあげる。ほら、これまでずっと僕と社長に依存してたんだろ?今までどうりじゃないか」
『でも…』
はあ、と乱歩さんがため息をついた。怒らせてしまった…?
乱「ああもう、いい加減にしてよね」
『!乱歩さんすいま…む?!』
布を口に押し当てられ、意識がおぼろげになってゆく。薬…?なんの…。どうして…?答えが出ないまま、目の前が真っ暗になった。
・
『…っ!』
倒れた時に頭を打ったのだろう。鈍い痛みが意識を取り戻した瞬間広がる。ここは…?
乱「あ、起きた?」
『?!』
そういえば、あの時…。思い出して、椅子に座って飴を舐めている乱歩さんから距離を取ろうとする。が…。
『うわ?!』
バランスを崩し、派手に音をたてて倒れてしまう。
『っつう…』
見ると、私の足と手は縄で縛られていた。これじゃあ、距離を取るどころか身動きすら取れない。どうにかして外そうとするが、ギリギリのところで届かない。
乱「どうしよっか?逃げられないね。自分を攫った僕から」
『…貴方は、味方だと思ってたのに…』
乱「残念だったね。6年間も一緒にいた上司から裏切られて…。でもね、僕はとっても幸せさ!だって…君はもう僕の物なんだもの!」
そう云う乱歩さんの、普段は綺麗な翠色の瞳は濁りきっている。
怖い。
これまで兄のように思ってきていた彼が、今はとてつもなく怖い。
乱「あれ?怯えちゃった?大丈夫だよ。僕が、気持ちよくさせてあげるからさ」
・
あ…
やだ
いやだ
貴方とはそんな事したくない
貴方とはそんな関係になりたくない
でもこれは…この事件は私のせい
素直に受け止めるしか、私には道がない
愛してます。乱歩さん。
ずっとずっと、私は貴方の物だから。
だから…。
お願い、泣かないで。
―バッドエンド〜悪いのは誰?〜−
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花吹雪 - ブホォォォwww面白いです!応援してます! (2020年9月14日 21時) (レス) id: afa01603c5 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - リクありがとうございました(。・x・)ゞ♪ 遅くなってごめんなさい(つд;*) (2020年2月29日 15時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年1月19日 22時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 今回も面白かったです(*^□^*) 今年も更新頑張って下さい (2020年1月2日 23時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - リクエスト良いですか(*^□^*) 中也様(15) と中也様(16)お願いします(*^□^*) (2019年12月27日 21時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五星暁。 | 作成日時:2019年9月17日 2時