story..8 ページ8
せっかく会えたのに
ようやくこの手に触れられたのに、
チクン、チクンといじわるな和くんのいたずらな笑み
不便だなんて、思った事ないのに。
本心じゃないとわかってはいても
目の前にいる和くんのせいで、閉じてた心が開きっぱなしになる
頬を伝う涙が、今日は一段と素直で
封印だと笑ったあの日の私が浮かんでは消える。
「うそだよ、ごめんなさい。」
ちょこんと頭を下げた和くんが
ぺろっといたずらに笑った
おいでってもう一度私を抱きしめて
和くんの腕の中で、ひんやりとした彼の指の感触に
全てが飛んじゃいそうになって、
甘い空気にどっぷり溺れながら
身体中で彼に答えた
すやすや眠る和くんの足が
私の足にまとわりつく。
身動きとれない窮屈さに幸せを感じながら
彼の体温を感じて目を閉じた
長い長い、夢を見た。
真っ暗な空間の中、私はひとりで泣いていて
先の見えないただの黒に怯えて動き出せない。
遠くの方から、真っ白な光が差し込んで
よたよたと歩く誰かの足音がする
その足音がどんどん近づいてきて
真っ黒だった辺りが、足音と共にゆっくり色を変える
私の前で足音が止んで、よいしょと腰をおろしたのは彼だった。
そこで途切れて、目が覚める。
たった一瞬の出来事が、長い時間をかけて再生される。
そんな変な夢の続きが、現実となって訪れる日がくる事を
私はまだ知らなかった。
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るみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても楽しく読ませていただきました！次回作も読ませていただきます(*･ω･) (2014年12月27日 1時) (
レス) id: ff633925bf (このIDを非表示/違反報告)
りょー(プロフ) - 次回作も、もちろんお邪魔しに行きます！大野くんのお話を見るのは初めてになりますがとっても楽しみです(´∀`*) (2014年12月23日 0時) (レス) id: ecdc995ab5 (このIDを非表示/違反報告)
りょー(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いやー、嬉しいような寂しいような。笑。ホントに書き上げて下さってありがとうございます。毎回毎回、更新楽しみにしてました。時間に余裕ができた時には続編、希望です。笑。 (2014年12月23日 0時) (レス) id: ecdc995ab5 (このIDを非表示/違反報告)
美彩(プロフ) - おそらくはじめましてですね。完結おめでとうございます！毎度更新されるのが楽しみでワクワクしてました。そして終始ドキドキが止まらず、この作品が大好きです！次回作、楽しみにしてます！ (2014年12月22日 1時) (レス) id: 3dd3c7ce57 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます(*^^*) こちらの和くん、とっても素敵でした！台詞がとっても和くんらしくて読んでてキュンキュンしました☆もう一度最初から読みたくなってます( ^ω^ )次回作も楽しみにしてますね☆ (2014年12月21日 21時) (レス) id: a21562d63e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あや
| 作成日時：2014年10月7日 23時
