Week End 2 (ページ5)

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『どんなに好きでも、結局は他人同士だなって』

『一緒にいればそりゃ盲目でずっといる訳にはいかない。当然現実も見えてくるよ』

「…」

『でもそれは当たり前の事で』

『みんな愛しい人だから、それでも一緒にいたいから認められるんだよ』

『表裏あるのは怖いことじゃないよ。一緒にいれば当たり前』

『もしそうなったらさ、完璧じゃなくていいから、僕達のペースでお互い補い合って生きてこ？』

「…」

『大丈夫、僕達ならできるよ』ﾌﾌｯ

『…あと』

『この先のことなんて誰も分からないけど、1つ確かなのは僕はずっと雫ちゃんの隣にいるよってこと』

『…って言うのを承知で僕、今あなたの横にいるんですけど、どうです？』

「…うん」

…ｸﾙｯ

私は壁の方を向いていた体を、クルっと寝返りをうち彼の方に向け、彼と向かい合わせになった

『あ、やっとこっち向いてくれた』ﾆｺ

と言って八重歯を覗かせながら笑う彼

「…」

『も～泣かないの』

「…山本」

『ん？』

「大好き」

彼となら、やっていけると思った

『ふふふっ、僕も』