【0048】希望の星になれ・７～76期研究生～ (ページ10)

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14話　希望の星になれ～後編～ページ10

強襲ステージ艦フライングゲットは藍花星から離れ宇宙空間にいた。メンバー全員がモニター前に集合しており、00を追うDES軍の機体の映像を見ている。

彼「あいつら、追ってきてる！？」

ツ「藍花星でのライブはこれ以上続行不可能ね」

研「え！？」

織「そんな！」

真「初めてのライブなんすよ！？」

瑞「私達まだ歌ってません！この為に頑張ってきたんです！」

葉「絶対反対です！！」

総監室からの通信で告げるツバサの判断に研究生は断固反対した。

智「皆が待っててくれてるんです！私達は死んだって…」

ツ「軽々しく死を口にするものじゃない！！！」

ツバサの怒鳴り声に智恵理は怯え、暗い表情で俯く。すると急に右腕を掴まれ、驚いて右を見ると電動車椅子に座るAが赤い顔で睨んでいた。

A「そこまで強い想いなのはすごいことだけど…二度と言わないで。いくらファンの為だからって、そんなこと……。そんなのファンが喜ぶわけない。悲しむだけ」

智「…！…すみませんでした…」

智恵理はしゅんとして謝る。
黙っていた友歌が一歩前に出て、ツバサに訴える。

友「でも…今藍花星を離れちゃったら、藍花星は完全芸能禁止の星になっちゃうんじゃないんですか！？」

美「そうですわ。このまま引き下がってしまったら、もう藍花星に行くことができなくなるかもしれませんわ！」

このままライブを中止し藍花星を離れれば藍花星は完全芸能禁止惑星となり、AKB0048達は二度と訪れる事ができなくなるだろう。凪沙達は故郷を捨てることになるのだ。凪沙の脳裏に両親の顔がよぎった。

凪(もう行くことができない…もう会えない…そんなの…)

織「そんなの嫌です！」

真「織音…」

モニターに詰め寄ろうとする織音の肩を真琴が掴む。

織「私達、まだ藍花星の皆に何も届けられてません！」

友「そうだよ！家族や護にも！ちゃんと…私達のライブ見て欲しかったのに…」

友歌の言葉に凪沙も頷いて同意した。

恵「ちゃんとライブをしたいです！」

李「戻ってやらせてください！」

宇「お願いします！」

姫「キラキラを届けたいです」

A「私も…諦めて帰るなんて嫌です」

ここで終わりたくない、という研究生の強い思いをモニターを通してツバサはヒシヒシと感じた。ツバサも同じ気持ちであるが、彼女は総支配人という立場の人間。メンバーの安全を考え感情に流されず決断しなければいけない。