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友「…！護……」
友歌の頬が増々赤く染まり、喜びのあまり目尻に涙が浮かんだ。
00が嫌いと言っていた片想いの相手に00が、そして00メンバーになった自分が好きだと言われるなどこれほど嬉しいことはない。友歌は幸せの絶頂にいた。
護「だけど……00じゃない友歌はもう好きじゃない」
友「えっ…！」
だが、すぐに喜びが消え驚き困惑する。
友歌は混乱と悲しみを感じていると護がにこりと笑った。
護「だからずっと応援していく。00のお前の一人のファンとして」
応援してくれる。本来なら嬉しい言葉のはずだったが今の友歌は喜べず、礼を言うことができない。
葵「護ー！もう集合だよ。遅ーい！」
離れた所から一人の少女、葵が手を振りながら衛を呼んだ。
護「おー！
…じゃ、頑張れよ。俺らもビシッとステージ守り切ってみせるからな」
衛は駆け出し、友歌は思わず引き止めようと手を伸ばすが下ろしてしまう。
葵「何やってんのあんた。皆待ってんだからね」
護「わりわり」
文句を言う葵に護は謝りながら皆の元に向かった。二人の話すさまを見ると仲が良いのがわかる。先程まで友歌は護との心の距離が近づいたと思って喜んでいたが、とても距離が遠くなっていたことに気づいた。
WOTAとアイドル。二人の住む世界は違う。もう昔のようにはいられないのだ。
―――
葉「…あれ？友歌は？」
A「いないね…」
ライブ開始直前、集合していた研究生は友歌がいないことに気づいた。まだ少し時間があるので待っていよう、と彼方が言う。
李「緊張する…」
晶「あぁ〜やばいもうすぐ始まるー。嬉しいけど緊張マックスー！」
李英と晶は緊張と嬉しさでドキドキしていた。
A「彼方さん、美森さん…さっき友人さんからメールが来ました。もう会場に入ってるそうです…」
美「私達にもきましたわ。”応援してる”って」
彼「友人に成長した私達の姿を見せよう！」
美「ええ！」
藍花星ライブの記事を書く仕事が友人の師匠に入り、二人で見に来ていたのだ。彼方と美森は気合を入れている。
宇「DES軍結構来るみたいだね」
恵「油断しないで歌わないとね」
瑞「DESなんか私がやっつけてやるんだから」
織(DES軍……)
宇美達がDES軍の話をしていると、織音の顔に暗い影が落ちる。それに車椅子に乗っているAが気付き、リモコンで動かして織音に近づいた。
A「どうかした…？顔暗いよ」
織「！あ、いえ、何でもないです。緊張してるだけです」
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ピーマン
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作者名：空 | 作者ホームページ：http://id38.fm-p.jp/213/7772010/
作成日時：2017年12月11日 22時
