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A「勝つのにこだわって争ってたら…皆の心にずっと残るステージなんてできないと思う。00は歌で愛を届けるアイドル…歌を皆に届けなきゃ。
…ライブには絶対出るから。ソロ曲も歌う…歌を届ける為に会いに来たんだから……こんな熱くらいで倒れてらんないよ」
―――
ツ「これより研究生公演を始めます。皆、今持つ全ての力をこのライブにぶつけて。出し惜しみはなしよ!」
皆「はい!」
公演開始直前。ついに研究生お披露目公演が始まる時刻が迫り、研究生と襲名メンバー、そしてWOTA達が集合してミーティングを行っていた。研究生はこの日の為に新しく作られたピンク色の衣装を着ている。ハイウエストスカートが可愛らしかった。
Aは電動車椅子で医務室から連れてこられ、今も座っており毛布を被って温かくしていた。ツバサはWOTA達の方を見ると深々と頭を下げる。
ツ「WOTAの皆さん、皆さんの力が彼女達の勇気になります。どうぞよろしくお願いします」
WOTA「はい!」
WOTA「おっしゃー!」
WOTA「やるぞー!」
WOTA達は拳を握り締めるなどやる気満々の様子を見せる。
ツ「では、ライブの進行と共に護衛の段取りの確認を始めます。まずライブ開始時間の会場についてですが……」
ツバサが説明を始めると、友歌はちらりと視線をこの場にいる護に向けるのだった。
―――
ライブ開始直前、WOTA達はA達より一足先にライブ会場に向かう為飛行機に乗り込んでいった。護も武器を持って向かっていると、後ろから友歌が駆け寄り声をかける。
友「護!」
護「友歌。どうした?」
友「護……ありがと」
護「え?」
友「色んな…大変なことあるけど、私きっと最高のステージにするから!」
護「あぁ、頼むぞ。期待してる」
護は微笑みながら拳をつき出した。
片想いの相手から期待されている。その事に友歌は喜び、頬を赤く染め照れながら拳を出して衛の拳に軽くぶつけた。
友「…なんだか、夢みたい。衛がWOTAになっててくれて。「アイドルに、00になった私は好きになれない」って言ってたくせに」
友歌は仲間には見せない恋する乙女な顔で喋りながら悪戯っぽい笑みを浮かべた。
護から言われた言葉は、友歌が00に加入する前、護に00のオーディションを受けに行くと教えた時に言われたのである。
すると、衛は数秒何かを考え込み決意をした表情で友歌を見つめた。
護「もうそんな事思ってない」
友「えっ」
護「俺は………00の友歌が好きだ」
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作者名:空 | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/
作成日時:2017年12月11日 22時