【0048】希望の星になれ・７～76期研究生～ (ページ30)

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WOTA1「―――Aさん、とても素晴らしかったです！感動しました！最高のライブをありがとうございます！」

A「こちらこそご協力ありがとうございます」

WOTA2「あなたは00の新たなパイオニアになるに違いありません！僕はこれからあなたを推していくと決めました！」

A「えっ。いえ、そんな…。
あの、推しメンにしてくれてありがとうございます。応援よろしくお願いします」

　A達はWＯTA達の元に向かい守ってもらった礼を言い、サインや握手をして交流していた。

葵「イェイ！」

葵と鈴子はハイタッチをする。友歌は衛は始め気まずそうにして目線を合わせなかったが、そろそろと相手を見て、やがて吹っ切れたように笑みを浮かべてハイタッチをした。

―――たとえアイドルとWOTAという立場に変わり、離れることになっても、好きという想いは変わらない。

友(護の為にも絶対に襲名して歌を届ける)

護(友歌をずっと見守っていく)

友「いくね」

友歌は護から離れ、長いツインテールをなびかせながら駈け出してゆく。衛は思わず名残惜しむように手を伸ばすが、すぐに下ろしてセリーに乗って飛んでゆく友歌を見つめた。A達も後に続く。
Aはファンとハイタッチしながら同じくハイタッチしている真琴の元に向かい、声をかけた。

A「真琴、そろそろ行くよ」

真「うっす！」

ファン「Aちゃんまたねー！」

ファン「真琴ちゃん応援してるよー！」

帰ろうとする二人にファン達が叫ぶ。

A「皆さん、また会いましょう！また一緒に芸能を楽しみましょうね！」

真「ありがとうございますっ！横溝真琴、これからも頑張ります！」

Aと真琴はセリーでフライングゲットへと向かい、ステージに降り研究生全員で歌いながらファンに手を振る。

いつかまた藍花星の人々に会いに来る。
その時には凪沙、友歌、織音、そして智恵理は襲名しているかもしれない。そうなるように諦めず努力し続けようと決意した。

A(歌、届けられましたよ……私にもできました……皆と一緒だったから最後まで歌えたんです)

Aは脳裏に浮かぶ11代目や13代目あっちゃんに語り掛ける。

ぐんぐんとフライングゲットが上昇していき、夜空の闇に紛れ見えなくなってゆく。ファンの姿もはっきりと見えなくなり、Aは荒い息をつきながら目を瞑る。