【0048】希望の星になれ・７～76期研究生～ (ページ22)

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たかみなはそう言って仲間とDES兵に立ち向かった。歌いながらDES兵と戦い、かすり傷を負うが優子がマイクサーベルで敵を気絶させ助け出す。
すると、指令室にいるツバサの目の前に立体モニターが表示され聖域が映った。襲名キララが作る球体に彼方が映り、それが5代目たかみなとなり、そして初代たかみなを映す。

ツ「襲名キララが高橋みなみにまたたかみなを選んだ！何よりもメンバーの事、そしてライブの成功を願う強い気持ち。それが初代高橋みなみの魂と響きあって…。高橋みなみはやはりたかみな。ならば彼方は…？」

―――同時刻、Aはある一人のDES兵に狙われていた楚方を助けていた。
楚方に向かって麻酔弾が放たれ、気づくのが遅れ避けられない楚方の元にAがセリーで駆けつけマイクサーベルを構え守ったのだ。楚方は震えながらAにしがみ付く。

DES「くそっ！邪魔するなぁ！！」

楚「あだ名。あの人、『大声ダイヤモンド』の時に楚方を襲ってきた人だよ…！」

DES兵は怒鳴り散らしながらライフルの銃口をAに向けた。
楚方を襲った兵士というのは、シャワー室での彼女の話に出たDES兵のことだろう。相手の顔と声でその時のDES兵だと気づいたのだ。
後輩の心を傷つけた敵をAは睨み返していたが、ふと兵士の手が震えているのに気づく。

11代目『―――平和を守る為だからって私達を傷つけまきゃいけないのは辛いんじゃないですか？』

11代目『―――歴代の先輩方の魂と志を受け継いで、銀河中に歌を届けて負の連鎖を止めてくれるのを願ってる』

11代目『―――大丈夫、あなたが愛を込めて歌えばきっとDES軍の心にその愛が届く』

動画で見た11代目あっちゃんの言葉と、熱海星で出会った女性―――11代目あっちゃんに言われた言葉が脳裏をよぎる。

A「………っ
(そうだ……私は先輩達の志を継ぐって決めたんだ……)」

ここで怒りに任せて戦ってはいけない。自分が負の連鎖を繋げることになってしまう。
Aは必死で怒りを収め、サーベル部分を消すとマイクを楚方に渡した。そして熱でふらりとしながらセリーから地上に降りる。

楚「A！？」

A(”皆”に歌を届けるんだ…！)

なんとAは歌いながら兵士に近づいていった。

兵「歌うのを止めろ！撃つぞ！」