【0048】希望の星になれ・５～76期研究生～ (ページ7)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:69,707 hit

〃ページ7

―――夜、夕食をとる時間帯。各広場にツンドラスターの住民が集まりいつものように行列を作っていた。いつも通りに配給を受け取っていると、いつもと違う出来事が起こる。00の曲『ハート型ウイルス』のイントロが響き、ハート型のライトが周囲を照らしだしたのだ。

住民「…？これは…」

DES「00か！」

住民らがざわめく中、雪が積もった建物の屋根の上ややベランダから76期生が姿を現した。彼女達を建物の陰に潜むスタッフがピンライトで明るく照らす。00のゲリラライブを中止させる為に周囲の建物の影に潜んでいたDES兵達はライフルを構えた。

建物の陰から晶が姿を現して歌い出し、李英、瑞穂が自分のソロパートを順に歌ってゆく。
住民の瞳が喜びと興奮で輝き出し、わっと歓声を上げた。

同時に別の配給場所で美森と77期生が同時にミニライブを行っている。

瑞穂に続いて葉月、姫子、宇美の順に歌う。
完全芸能禁止であるこの星でのライブは当然禁止されている。なので街中で発生した研究生のライブを即刻やめさせる為にDES軍は研究生捕縛に動き出した。
彼等にとって芸能活動は”人心を惑わすもの”であり、00は平和を乱すテロリストなのだ。

ツ『―――葉月、姫子、宇美はすぐにベランダから降りて北へ向かって』

ツバサは指令室の立体モニターに映る研究生の位置情報を見ながらインカムで指示を出す。葉月、姫子、宇美は指示通り雪が積もっているベランダから降りるとすぐに階段を上る足音が響き、鎧の擦れた音と共にDES兵が二人現れた。ライフルを向けるが、その先にいたのは3体の雪だるま。

兵「くそっ！どこに逃げた！」

―――ドザザザザ！！！

兵二人「うわあぁぁぁ！！」

恵が歌い終えるとWOTAの仕掛けによって屋根に積もっている大量の雪が滑り落ち、葉月達を捕えに来たDES兵二人に被さった。雪の重みで動きを封じ、住民は歓声を上げ増々盛り上がる。

次にAがこの『ハート型ウイルス』のセンターであるこじはるのパフォーマンスを思い出しながら屋根の上で歌った。こじはるのように声も表情も振り付けも超が付くほど可愛らしくするよう心がける。