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楚「今は小さくても大きくなったら美森くらいおっきくなるもん!」
姫「そうなるといいけどね。私みたいな前例があるから、膨らむように祈るといいよ」
晶「悔しいと思うならまゆゆさんの名言『胸なんてただの飾り』を唱えなよ。元気出るから」
会話する貧乳チームから離れた所で、真琴がニコニコしながらナイスバディチームと話しているのを鈴子が眺める。
鈴「こんな事する必要…ないと思うんですけど…」
―――
ツ「えぇ、わかりました。撮影が終わればすぐに対応します」
海が目の前に広がるおしゃれなオーシャンビューカフェにて、スーツ姿のツバサが椅子に座りタブレットを見ながら携帯電話で通話している。そばに色彩鮮やかなトロピカルドリンクが置かれていた。
優「懐かしいですね、熱海星」
通話を終えたツバサに声をかけてきた者がいた。優子だ。水着の上にパーカーを羽織っており、歩み寄ると空いている席に座る。
ツ「優子…」
優「私の初めてのグラビア撮影もここで、恥ずかしくて皆に迷惑かけて、あなたにはずいぶん助けてもらいましたよね。
―――7代目マリコ様」
優子の声が少し低くなり真剣実を帯びたものになる。膝に置かれたツバサの手の指がピクリと動いた。
優「教えてください。あの襲名キララは、あの場所は何なんですか?」
ツ「あなたも知っているでしょう?それは00のメンバーが触れてはいけない領域。まだたかみなのことを気にしているの?仲間を思いやる気持ちは素晴らしいけれど…」
優「それだけじゃありません」
ツ「?」
優「私は何よりも自分の夢が大切なんです。その為に知っておきたい」
ツ「自分の夢…?」
普段賑やかで笑顔の優子は真剣な表情で立ち上がる。
優「―――センターノヴァ。
先代のセンターノヴァ、13代目あっちゃんとマリコ様はいつも一緒だった。私、二人の関係に憧れてました」
あっちゃん『マリコは怖がりだね…』
4年前、とある惑星でのライブにて13代目あっちゃんと7代目マリコだったツバサが歌い踊っていた時、あっちゃんの周りのキララ達の輝きが最高潮に達した。光であっちゃんの姿が薄れていき、ツバサはこのまま消えてしまうのではと恐怖を感じ手を伸ばすが消えてしまったのである。
あっちゃん『待っていてくれる人がいるから…』
消える直前聞こえたあっちゃんの言葉をツバサは思い出す。
優「マリコ様はその時もあっちゃんの隣にいた。そうですよね?
……私、見ちゃったんです」
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作者名:空 | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/
作成日時:2017年8月31日 21時