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葉月が泣きながら悲しそうに言うと、「ごめんね」、とはーちゃんは寂しそうに呟く。

は「今度の撮影は卒業する前の最後のグラビア撮影なんだ。だから葉月や皆と一緒に楽しくやって思い出作りたいなって思ってたの。でもそんなのわがままよね……ごめんね」

はーちゃんは寂しそうに、申し訳なさそうに言うと葉月から離れ部屋を出て行った。襲名メンバーの何人かが後を追いかけていき、残ったメンバーの中でゆいはんが口を開く。

由「私ね、皆とはーちゃんの卒業を祝いたいって思ってるの。はーちゃんは夢を叶える為に卒業するって固く決意したけど、ミュージカルっていう新しい世界に行くのに不安とか心配とか色々感じてるのよ。それに00の未来の心配もしてる。だから私は皆と一緒に笑顔で卒業を祝って「00は大丈夫だから安心して」ってあの子の背中を押したいの。
…はーちゃんがね、「私は00でセンターになれなかった。でもミュージカル界で今度こそ主演になってセンターに立ちたいって思ってるの。センター目指して今まで以上に頑張るよ」って言ってたんだ」

葉「センター……」

由「あの子がセンターに立つの見てみたくない?」

葉「………見たいです。00のセンターは優子さんやきたりえさんですけど、私にとってのセンターはずっとはーちゃんさんでした。でも…センターに立つ所が見たいと思う所もあったんです。
それに寂しいけど、はーちゃんさんが夢を叶える為に勇気を出して他の世界に行こうとしてるのを引き止める様な事ファンとしてメンバーとしてしたくありません。
…はーちゃんさんがいなくなるのは寂しいけど、はーちゃんさんの新しい夢を応援します!私はーちゃんさんのとこ行ってきますっ!」

葉月は顔を上げ、頬に流れる涙を袖で拭うとソファから立ち上がり早足で部屋を出て行く。その様子を見たA達はほっと一安心して「よかった」と笑いあった。

姫「…葉月にとってはーちゃんさんが”瞳の中のセンター”だから卒業知って泣いてたけど、もう大丈夫そうだね」

瑞「うん」

A(皆それぞれいるんだろうな。”瞳の中のセンター”が…)

葉月にとってははーちゃんで、彼方にとってはたかみなであるように、ファンにとって推しメンこそが自分にとってのセンターなのだろう。

A(はーちゃんさんが羨ましいな。あんなに自分を好きでいてくれるファンにセンターだと思われてるなんて。
私も誰かの瞳のセンターになれるかな…
……センターか………)

〃→←〃


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設定タグ:AKB0048 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/  
作成日時:2017年8月31日 21時

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