【0048】希望の星になれ・４～76期研究生～ (ページ27)

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―――ケンカした日の夜、部屋に集まり話していた宇美達。Aへの怒りと77期生が全員アンダーに選ばれた件で愚痴を零していると、宇美が勇気を振り絞って言ったのだ。

宇『…結局さ、私達が選ばれなかったのはAの言う通り自業自得だよね』

瑞『！何言ってるのさ！？』

宇『ツバサさんも言ってたじゃない。不満があるなら練習するしかないって。77期生を贔屓してるとかじゃなくて、私達は練習をしなかったから選ばれなかった。ただそれだけ』

葉『Aのこと庇う気なの！？』

宇『庇うとかじゃなくてその通りだと思ったんだよ。皆だってほんとはわかってるんでしょ…？ただそれを素直に認めたくないだけでしょ…？』

76期『………』

宇『私、Aを見てて練習しなきゃいけないってどこかで思ってた。でも色々あってそうする気になれなくて…。どうせ私なんかってネガティブに考えて、本気で頑張ることやめてた。
リーダーとして言わなきゃいけないってわかってても皆に嫌われるのが怖くて言えなかった』

姫『…今の私達、ダメダメ』

葉『姫子…？』

姫『愚痴ってふて腐れてばかりいて、全然キラキラしてないって思ってた…でも私も皆に嫌われるのが怖くて言えなかった』

宇『…Aだって私達に嫌われたくないのにはっきり言った。調子に乗ってるとかじゃなくて私達の事想って言ってくれたんだよ。たとえ私達とケンカになっても、それでも今のままの私達じゃだめだって言ってくれたんだと思う』

恵(……そうだ……Aが僕達を想ってくれてるってわかってる。
ほんとに仲間の為を想って言ったのは僕じゃない。Aだ……)

彼方に貶めるような言葉を言ってしまったのはアンダーに選ばれなかった葉月達のことを想ってのことだというのは間違いないが、何よりも自分に言っていたのだ。
親友の陽子は半年ほどで襲名し今や人気メンバーとして活躍しているのに、片や自分は今だ襲名できず研究生のままくすぶっている。焦りと寂しさ、そして他の同期が後輩に追い抜かれた悔しさから暴言を吐いてしまったのだった。

姫『…私も生まれ変わりたい』

晶『…私だってそうだよ。もっちぃさんみたいにキラキラしたくて00に来たんだよ。このままなんて嫌だよ！』

李『私だって…！ここで終わるなんてやだ！』

瑞『………っ私だって嫌だよ！76期の皆で襲名したい！後輩にも先輩にも負けたくない！』

私も、と葉月と晶も続く。