検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:69,744 hit

ページ19

―――違うよ。
―――後輩にチャンスを奪われたんじゃない。選ばれなかったのは自業自得だ。めぐもわかってるでしょ?


Aの脳裏に正直な思いが浮かぶが、口に出せない。
嫌われたり、偉そうにとうざがられるのが怖いから。
大切な友達で仲間である同期と衝突するような事をしたくない。けれどこのままでは同期が増々だめになっていくんじゃないかという不安に襲われる。

A(私は皆と一緒に頑張りたい。襲名して輝きたい…)

彼女達のように。

夢で見た13代目あっちゃんと少女達のまばゆく輝く光のライブが思い浮かぶ。キラキラとした輝きに彼女達の想いのこもった歌。それを思い出すと、なんだか不安な心が温かくなっていく気がした。

A(言わなきゃだめだ……大事な仲間なんだから、だからこそキツくても言うべきことは言わなきゃダメだって教わったじゃん。勇気出さなきゃ……信じなきゃ……!)

嫌われてもいいという勇気を出そう。たとえ衝突しても最後にはわかってもらえてひとつになれると仲間を信じなければ。

姫「練習をしなかったのは悪かったけど、連れてってもらうことすらだめなんて…」

晶「私達だけ留守番かぁ」

瑞「なんか智恵理といい77期といいツバサさん特別扱いしてない?いくら練習したっていっても入って間もない新人をアンダーにするなんてさ」

姫子と晶は落ち込んだ様子で呟き、瑞穂は不機嫌そうに不満を零す。
ドクン、ドクンとAは鼓動が速くなるのを感じる。無意識に手を力いっぱい握り締めていた。

A(ねえ、めぐ私に言ったよね。「言いたいことがあるならはっきり言って」って。皆も頷いてたよね。言っていいよね?
たとえ衝突したって、ケンカになったとしても……めぐ達ならわかってくれるって信じていいよね?)

歌が、今Aに勇気を与えた。



A「…全部自分達のせいでしょ」

Aが低い声で言い放つとしんと静まり返る。

葉「え…ちょっと、A…?」

A「私、襲名メンバーのレッスンの見学したらどうかって言ったよね。皆に少しでも練習してほしくて遠回しに言ったんだよ。でも皆遊んでたんだよね。はっきり言えばよかったね。皆にうざがられたり嫌われたりするのが怖くてはっきり言えなかったけど…勇気出して言うよ」

〃→←〃


ラッキーアイテム

ピーマン


目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
設定タグ:AKB0048 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/  
作成日時:2017年7月15日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。