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織音が沈んだ声で呟くと、皆は静まり返り空気がますます重くなる。凪沙は親友である智恵理の身が特に心配でたまらず、ずっと暗い顔で俯いていた。
Aは少しでも皆の不安を払拭したくて声をかける。

A「大丈夫。DES、っていうか政府は私達を利用したいと考えてるから手荒な真似しないよ。裁判にかけるようだし無事な姿で出させるよ」

瑞「うん……そうだよね」

彼「あっちゃんの言う通りだよ。さ、私達はいつでも出撃できるように準備しておこう。いつまでも暗い顔してる暇ないよ、皆で三人を助けるんだから!」

彼方が力強く言い、皆を奮い立たせる。研究生らはまだ仲間の身が心配だが、すぐに救出に行けるように準備を始めるのだった。





―――――
 フライングゲットがカスミガスターに向かってから数時間後のことである。船内放送でツバサから至急食堂に集合するよう指示されたメンバーは席に座り、巨大モニターをそれぞれ驚きの表情や険しい顔をして見つめていた。
現在、緊急特別番組が放送されており、画面にゆきりん、智恵理、楚方が映っているのだ。

アナウンサー『まもなく芸能禁止法違反、ならびに反政府テロ活動の容疑で拘束されていたAKB0048のメンバー3名の公開裁判が開始されます』

宇「裁判って、こんなすぐに!?」

李「捕まって一日もたってないのに」

A「早すぎじゃん…。裁判って普通こんな早くできるものじゃないよね?」

佐「うん。ありえないよ」

ツバサからの説明で”00を裁く為に短時間で裁判を起こそうとしている”と聞いていたが、まさかここまで素早く行われるとは思っていなかった。






―――――
 霞ヶ星の裁判所にて、異例の早さで00メンバー三名を裁く裁判が行われていた。ゆきりん、智恵理、楚方が被告人席に着席している。楚方はずっと不安で暗い顔をして俯いていた。

裁判長「被告人。AKB0048メンバー、黒木綾子、園智恵理、東雲楚方」

裁判官「被告人は芸能禁止を掲げるD.G.T.O新銀河貿易機構政府に対し反抗。政府に対しクーデターを企てるものである」

智「!」

ゆ「押さえて智恵理。反応しちゃだめ」

顔をしかめて肩を揺らす智恵理はゆきりんに囁き声で注意され、反論したかったが我慢して口をきゅっと閉じる。
三人は最初からこの裁判は有罪が決まっている出来レースだと理解していた。なので、ここは落ち着いて裁判を受け、仲間の救出を待った方がいいと話し合っていた。

〃→←〃


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設定タグ:AKB0048 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/  
作成日時:2021年5月29日 12時

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