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応援しているクラスメイト達が手を振ると、Aは手を振り返した。
そして次は、先ほどから感じている強烈な視線の気配がする方向に方向転換すると、嫉妬の目で睨んでくる元友人らがいる。
元友人「何であんたなんかがあっちゃんなのよ…」
歓声に紛れて元友人の恨みの声が聞こえた。
A(前の私だったらビビッて何もしなかったろうな)
言い返したり睨み返せるような強さなどなくて、気づいた瞬間背を向けてその場を離れただろう。
だが、今は違う。
Aはにっ、と勝気な笑みを浮かべてセリーを加速させ驚く元友人らの目の前でぴたりと止まった。そして歌い踊る。今までの努力を出し切るように。お前らが馬鹿にした私はここまでできるようになったんだぞ!、と見せつけるように。
キララの輝きはどんどん増していった。
A(私のこと嫌いで結構!そんな個人的な感情どうでもいい。それより歌を楽しんでよね!
歌も踊りもうまくなったでしょ!
もう私はプロのアイドルなんだ!)
何か罵声を上げることもせず、睨みつけることもしないで、プロのパフォーマンスを見せるAを元友人らは茫然と見つめている。
瑞「すごっ!キララの輝き強くなってるじゃん!」
姫「キラキラしてる」
李「故郷でのライブってことですごい緊張してたけど、堂々とやれてるね。すごく楽しそう」
凪「わぁ〜!」
真「あっちゃん素敵っすー!」
智(すごい。これが襲名の輝き…研究生の頃より強くなってる)
ライングゲットの中では、モニターでAの凱旋ライブを見ていた研究生は大盛り上がりでライブを楽しんでいた。
Aは元友人らに向かってドヤ顔すると、背を向けて上空に向かい全員集合する。そして全員でポーズを決めると美しい花火が打ちあがるのだった。
観客は00の息の合った力強いパフォーマンスに大興奮で、満面の笑顔で大歓声を上げている。A達は息を切らしながら微笑みあい、自分達のライブを楽しんでくれたことに喜ぶ。
た「皆ー!もっともっと盛り上がるよ!」
A「皆で音楽を楽しみましょう!次は私が歌いたいとリクエストした曲、『Reborn』!」
さわやかで疾走感のある演奏が流れ、Aは踊りだした。
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作者名:空 | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/
作成日時:2021年5月29日 12時