5話 アンダーと襲名キララ ページ31
A「おはよー…」
宇「おはよう」
姫「おはよう」
葉「おはよ。あ、姫子、頭動かさないで。髪結べないでしょ」
姫「はぁい」
Aはあくびをしながら身を起こし、同室のメンバーに挨拶した。そして枕元に置いている携帯電話を手に取り電源を入れメールチェックをすると昨夜一通受信していた。送信者は友人である。
友人≪私、今秋葉星に来てるんだけど今日のレッスン終わった後会えないかな？≫
A(友人さんこっち来てたんだ。仕事かな？)
普段師匠であるアイドルライターに付いて仕事をしていて忙しい友人とあまり会えず、ほとんどはメールで話をしていた。なのでまた会えるのは嬉しい。Aはすぐに会えますというメールを返信するのだった。
―――
ツ「先日、カザフスターの平和式典に襲名メンバー数人を招待したいとの申し出がありました。この式典は00の志と非常に近く、協力の方向で話は進んでいます。ただ、当日の劇場公演を休むわけにはいきません。そこでアンダー制を改定することにしました」
今日の朝は寮のリビングに研究生全員集まり、ツバサとミーティングが行われた。
楚「アンダー…？」
彼「あの、アンダーって戦闘班に回った襲名メンバーのポジションを他のメンバーが担当する事ですよね？」
彼方が自分に寄りかかって引っ付いている楚方を片手で引き離しながら話した。
ツ「えぇ。でも過去のAKBではアンダーのもつ意味合いは少し違っていて、メンバーが公演を休む場合に他のメンバーや研究生がそのポジションを担当する。それをアンダーと呼んでいたの」
彼「えっ？」
真「研究生が？」
昔は研究生でもアンダーとして本公演に出ることができたという事実に研究生は驚きざわめく。
A(ほんとに？いいな、羨ましい…。そっか、昔の地球には芸能禁止とかなかったんだよね。平和にライブできたから研究生でも出れたんだ)
ツ「芸能禁止の星でのライブは危険が伴う。その為に戦闘訓練を十分積んだ精鋭しかステージに立つことができなかった。けれど芸能がこれだけ求められている今、そうも言っていられなくなりました」
智「私達がアンダーに…？」
凪「襲名メンバーのポジションで、ライブを？」
ツ「では、アンダーに入るメンバーを発表します」
部屋がしんと静まり返る。研究生は緊張感を漂わせながらツバサを凝視している。
A(まず75期生は決まりだろうな。76期は私は無理だろうけどめぐならきっと…)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空 | 作者ホームページ：http://id38.fm-p.jp/213/7772010/
作成日時：2017年2月5日 20時
