【0048】希望の星になれ・２～76期研究生～ (ページ21)

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A「姫子も76期のプロモで「私はみおりんになる。私はみおりんになる運命なんだ」って言ったんだ。それでアンチから手紙がたくさんきて色々キツいこと言われたんだよ。今でも言われてる」

凪「そんな。ひどい…」

姫「ひどくない」

織「え？」

姫「それだけみおりんが愛されてるってこと。今の私はまだみおりんになれるだけの実力がないから認めてくれない。
…アンチは教えてくれる。自分じゃ気づかないものを。私はそう先輩に教えてもらった」

織(アンチが教えてくれる…？)

姫「帰る」

凪「えっ」

姫子はくるりと背を向けドアに向かい、Aもそれに続く。姫子は一度立ち止まり、織音に振り向いた。

姫「おやすみ。明日頑張ろうね」

織「…はい。お休みなさい。ケーキありがとうございました」

織音は笑顔で二人を見送った。

―――
　握手会当日。芸能防衛権のある惑星に戦艦カチューシャでやってきたA達研究生は、会場のドームに到着すると楽屋で待機していた。モニターに会場内の様子が映っており、77期生は楽しそうにそれを見ている。

鈴「オリジナルの握手会は個別と全国という二つの形式があったそうです。でも0048の握手会ではそれを合わせた形になっています」

A(鈴子、詳しいな。さすが00オタ)

友「うわぁ～！すごい人ー！」

真「へ～。レーンになってるんだぁ」

大勢のファンがレーンを通っていく。

ツ「始まったわ。あなた達の握手は13時50分から。午後から休憩に入るメンバーのレーンに入ってもらいます。あなた達77期生は4人と3人に分かれて2レーン」

へぇ～。楽しみ～！と77期生ははしゃいだ。

A(はしゃいでるなぁ。まぁまだ握手会には辛い事もあるってわかってないからな。初お披露目だしアンチにそう悪く言われることないとは思うけど…
織音のアンチはほんとに来るのかな…)

Aは一人静かに俯き、ツバサの話を聞いている織音に視線を向ける。

ツ「着替えを済ませたら時間まで待機。いいわね」

77期「はい！」

ツ「75期生は1レーン。76期生は2レーンといつも通りよ」

75期、76期「はい」