affogato (ページ7)

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『ちょっと待っててもらっていい？』

「はい、大丈夫です」

そう私に言い、何処かへ行った

こんな所にいる1人でいて冷静になれるわけもなく

ブラインドカーテンで見えないが此処は高い場所なんだろうなっと好奇心もあったが
足がガチガチして立つに立たない。

『お待たせしました』

『どうぞ』

そう言い、私の前に差し出されたのは今日買えなかったケーキセットだ。

こんなのいただけない…
いただくわけにはいかない…

『食べてください』

「でも…」

『お願いします』

「じゃ、じゃあ！お金払います」

「えっと、1520円でしたよね」

『お金は要りません』

「そんな訳にはいきません」

『じゃあ、僕は食べた方の感想を直接聞くことが無いので感想を聞かせていただけませんか？』

「え、でも」

『お願いします』

「わかりました…」

そう言われて、フォークを手に持ち、ケーキに手を伸ばし口に運んだ。

「ん～っ！」

「美味しいです」

セットのドリンクもイチゴで飲むと
一気に口の中にイチゴが広がり最高の時間

「ケーキとドリンクをセットにするなんて、そんな事思いつきもしなかったです」

それから長々と語りすぎていて

『あのお名前お伺いしてもいいですか？』

「AAです」

『Aちゃんね。』

『僕は山田涼介です』

「山田さん」

涼『一応此処の経営者してます』

やっぱり…

涼『ところで聞いていい？』

『その２つの袋ってあの二つのところのだよね？』