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圭『今日ご飯行くのやめよっか』
「ご飯食べに行く!」
圭『それより山田さんの方が大事でしょ?』
「…」
圭『じゃあこれで失礼します』
涼『気を遣わせてしまいすみません』
涼『取り敢えず車行こっか』
「…」
ただ彼の後ろをついて行く
正面から見てもやつれたなって思うけど
後ろから見てもあんなにがたいが良かったのに今では痩せ細っている
「どうやって此処がわかったんですか」
涼『探偵使った》
「そんなこと涼『そんなことじゃねえょよ』」
涼『目覚めても全くお見舞い来ねぇし、看護師からは毎日来てたって聞いて連絡したのに繋がんねぇし有岡の所に行っても辞めたって言われたし
俺どうして良いか分からなくてそれで、ご飯も食べる気力もなくなった』
「私の代わりなんて直ぐに山田さんにはできたし、
山田さんは視野が狭いだけです」
涼『Aしか無理なんだって』
涼介くんはいつだって直接想いを伝えてくれる
それは涼介くんのいいとこでもあり悪いところでもある
好きな気持ちに蓋をしたのにその蓋を開けようとする
どれだけ忘れたくても約5ヶ月安定はしてた
でも、安定だけじゃ人間は物足りなくて安心できるものも欲しくなって、私の場合はそれが涼介くんで
でも、また傷つけてしまうことを考えるとこのまま別れた方が涼介くんのためだと思う
涼『戻ってきてくれないかな?』
「どうして私なんですか…」
涼『それはAと居ると楽しくてどんな表情も可愛くて、Aが居ない5ヶ月苦しかった』
「でも、私は涼介くんを2ヶ月も眠らすことになって、あの日私が勘違いしてお店に乗り込んで相手の方の反感をかったせいで、
涼介くんは私といても幸せになれない」
涼『目覚めた時にAが居ないって聞いて何回も自 殺考えたし、
飯だってこのまま何も食べなかったらいつか餓 死にするかなとか考えてたし、
探偵使ったら直ぐに見つかると思ったのに全然見つかんねぇし、俺にはAが必要なのは』
「後悔します」
涼『このままAと別れる方が後悔する』
口では嘘をつけても、心には嘘をつけない
私を安心させるような言葉ばかり、
それに好きな人から名前を呼ばれることが当たり前なはずなのにこんなにも嬉しくて
私も本当はずっとずっとこの先も一緒にいたいよ
「りょう…すけくん」
涼『…っ』
「好きです、大好きです!』
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作者名:ナコ | 作成日時:2021年1月7日 11時