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「お待たせしました」
涼『全然』
そこに居たのは先程とは打って変わり、
私服の山田さん。
山田さんの私服初めて見たな
涼『何頼む？』
「私こういう所来慣れてなくて山田さんのおすすめはありますか？』
涼『イチゴ好きだよね？』
「好きです」
涼『じゃあこのミックスベリーのスパークリングワインがおすすめかな』
「じゃあそれでお願いします」
そうお願いすると慣れたように注文してくれる
もう既に軽くお酒は回っているので調子乗りすぎて飲まないように気をつけないと
涼『今日来てくれてありがと』
「こちらこそお誘いありがとう御座います」
涼『Aちゃんは堅苦しいな』
「すみません」
涼『敬語やめてよ』
「そんなことできません」
涼『なんで〜』
「社長ですし、私なんかがタメ口を使える立場じゃないので」
涼『おれはAちゃんのしゃちょーじゃないよ？』
涼『いいじゃん』
「山田さん酔われ涼『りょうすけ！』」
「へ？」
涼『やまださんいやだ！りょうすけ！』
「酔いすぎですよ」
涼『りょうすけ』
「お水頼みましょうか」
涼『りょうすけ』
酔われていて全く話が噛み合ってない。
お酒に手を伸ばす山田さんを止め、
私がお店の人を呼ぼうとすると止められる。
「1時半⁈」
涼『どうしたの〜』
「終電逃しました…」
涼『それならもんだいない！』
「何でですか」
涼『おれのいえくればいいじゃん』
「明日も仕事なのでそれはできません」
涼『だいじょうぶ！』
「服もないですし、何もないので、」
涼『むり！かえしたくない！』
「そろそろ失礼します」
ｶﾞｼｯ ﾎﾟｽｯ
「へ、あ、山田さん？」
涼『だからりょうすけ！』
帰ろうと思い立ち上がると腕を引っ張られたと思ったら山田さんの足の上に座らされて、私の肩に山田さんの顎が乗った状態。
「ほんとに帰らないといけないんです」
涼『べつにおれのいえでももんだいないでしょ？』
「問題は大ありです！」
ﾁｭｯ ｶﾘｯ
「いっ…」
ﾁｭｯ ｶﾘｯ
「やま…だっ、さん、やめて、」
涼『だからりょうすけ！』
ﾁｭｯ ｶﾘｯ
「りょっう、、す、けさん…やめっ、て」
涼『んふふ』
「離してください」
涼『だーめ』
「帰らないと…」
涼『送ってく』
「いやそれは、大丈夫ですよ、」
涼『せめてここまでひきとめちゃったから』
「じゃあお言葉に甘えて…」
涼「おもてにくるまよんでるから」
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作者名：ナコ | 作成日時：2021年1月7日 11時
