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ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
「ん、、」
「はっ」
来てしまった。
目を瞑らなければ明日なんて来ないって馬鹿みたいなことを信じてしまうくらい私は追い詰められていた。
いつも通りに何一つ変わったことはせずごく普通に準備をして家を出た。
節約の為、会社に近いところに家を借り歩いていく。
冬なのに汗をかきながら走る人
自転車に子どもを乗せてこらから保育園や幼稚園に行く人
朝帰りをする人
友達と話しながら歩く高校生
何も変わらない景色
そうこうしているうちに着いてしまった。
「おはようございます」
《おはよう》
《お前の席あるぞ。よかったな》
「はい泣」
女の先輩より男の先輩の方が断然優しい
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
自分の席もあったことだし、嬉し過ぎて仕事が
《社長！》
〈どうなさったんですか？〉
しゃ…しゃちょ…う…？
怖くて目の前のパソコンを見ることしかできない
大『Aさんってどこ？』
言わないで…
《あそこです》
大『ありがとう』
ｽﾀ ｽﾀ ｽﾀ ｽﾀ
徐々にこちらに歩み寄る足音が無駄に耳に入る
大『Aさん、ちょっといい？』
「はい」
終わった…
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作者名：ナコ | 作成日時：2021年1月7日 11時
