今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:8,025 hit
小｜中｜大
Prolog ページ1
·
紫耀に初めて出逢ったのは、
桜を散らすように柔らかな雨が降る
深夜、午前2時だった。
妖艶な黒髪からは
雨の雫が宝石のように滴り落ち、
透き通る白な肌と端正な顔立ちは
まるで繊細な人形のよう。
でも、その口元には
鮮やかな赤い血が
不穏な空気を纏って滲んでいた。
『…………何、見てんだよ。』
そうハスキーな声で睨みつけ、
伏せていた濡れた黒い瞳で
獲物のように、私の姿を捉える。
狼のようなゆらゆらと揺れる瞳に
吸い込まれるような恐怖を感じて、
自然と鼓動が早くなった。
熱を帯びたその身体に触れたあの瞬間が、
全ての始まり──────。
·
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れのん - とても面白いです！更新まってます！ (2018年9月22日 19時) (
レス) id: f7483905a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fumi | 作成日時：2018年9月4日 22時
