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私を覆ったのはだれかのパーカーで
見上げると、おじさんは私じゃなくて
私の背後をみてる
私も釣られて振り返ると
割と若めの男の子2人がたっていた
多分私にパーカーをかけたであろう半袖の男の子は
おじさんにむかって
「は〜いきもいんで帰ってくださ〜い」
チャラめの話し方でおじさんを
交通整備するみたいな手つきで公園の外へと促す
「いやっ俺はべっ、別に、ただ助けてあげたくて」
言い訳しながらまた私に近づこうとして
そうしたらもう1人の
スウェットのお兄さんが
「ヘチャナ、いいから警察、電話」
顎をクイっとうごかしてそう指示すると
さすがにおじさんはバツが悪そうに逃げていった
何が起こってる？
さっきまでこの世に私とあのおじさん2人しかいないみたいな絶望感だったのに
急に2人もヒーローが現れた
足音もしなかったし
、、魔法？？
私は地面にぺたんと座り込んだまま
今そんな事考えなくていいでしょ
みたいな事を考える
座り込んだまま何も言わずに動かない私に
「大丈夫ですか？」
一緒に座り込んで顔を覗き込んでくる
さっきヘチャナと呼ばれてた半袖の男の子
その声に我にかえって
『あ、すみません！！』
思い切り立ち上がって
肩にかけてくれたパーカーを
押し付けるようにして返す
すると半袖の子に押し付けたはずのパーカーを
隣のスウェットの子がすぐ剥ぎ取って
そのまま また私に押し付けてくる
そのパーカーを手に頭にハテナを浮かべてると
「それ、もういらないやつなんで
着て帰って下さい、君のそれ、服、、」
そういいながら私の胸元を気まずそうに指差す
やばいそうだった透けてるんだ
これじゃ今私が変質者じゃん
受け取ったパーカーで胸元をばっと隠して
『、、でも』
次に何を言えばいいかもわからずに
そういうと
そんな私を見てぺこっとお辞儀をして
「ヘチャナ、行こ」
半袖の子の肩をぽんっとたたいて合図する
「いやあれ俺の服、、結構高いやつ、、」
ぶつぶついいながら
引っ張られるようにして私から立ち去ろうとする2人
歩くのが異様に早い2人の背中に
『あっありがとうございました！
これ、あとで返しますから！』
そうまだ震えが残る声で呼びかけると
2人ともクルッとこっちを向いて
半袖の子はひらひら手を振ってくれて
スウェットの子はまたペコリとお辞儀して
じゃれあいながら
いや一方的に半袖の子にちょっかいをかけられながら去っていった
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あお(プロフ) - Zさんさん» 1番ドキドキ！！！嬉しいです🥲🥲🥲すごく励みになります〜ありがとうございます❤️🔥 (4月3日 23時) (
レス) id: 4480718500 (このIDを非表示/違反報告)
Zさん(プロフ) - 今まで読んできたマク落ちで1番ドキドキします😭😭😭最高です❤️🔥 (4月1日 14時) (レス) @page50 id: a5a496f43f (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - なのこ5546さん» 読んでくれるだけで嬉しいのにコメントまで🥹言葉で伝えてくれてありがとうございます！きゅん！ (3月3日 21時) (レス) id: 4480718500 (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 最新話まで読みました！今までに無いお話なのでとてもわくわくしながら読みました♡更新は大変だと思いますが頑張ってください！楽しみにしています💫 (3月3日 20時) (レス) @page13 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ドリーさん» おろろ！！ごめんなさい！ありがとうございました🥲 (2月29日 16時) (レス) id: 4480718500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2024年2月29日 16時
