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「飯は？どこ行きたいとかある？」
「ウォヌ車だしな〜。お酒飲むの申し訳ないし、今回イタリアン系？なんかパスタ食べたいかも。」
「Aんちの駐車場に車置いてもいいなら飲めるけど。」
「泊まり確定じゃん。」
「飲みたいんでしょ？」
「飲みたい。」
「泊まっちゃダメ？」
「いや、いいけど。」
居酒屋に行ってお酒飲みたいって匂わせたのは私なのに、自分があたかも飲みたいから泊まっちゃダメ？ってわざとそう仕向けるのは彼の優しいところ。
ウォヌって、できる男だな〜…。
「じゃあ一旦家行くわ。」
「ごめんね、ありがとう。」
「いいってことよ。」
ジフンも楽。気遣わなくていいし、最初の頃はあっちが人見知りすぎて色々頑なだったけど、やっぱり男女そんなの関係なく仲良くなれば口が悪くなる。
別にそれが嫌ってわけじゃない。
むしろ、変に色目使われてないんだな、とか。接しやすくしてるのかな、ってジフンなりの関わり方だからそれもそれで過ごしやすい。
けど、ウォヌは、どこか温かみのある優しい言葉がある。さっきみたいに、俺がそうしました、みたいな。親しき仲にも礼儀あり、じゃないけど、言葉や行動に気遣いが感じられるから好き。
だって今も、助手席のシート温めてくれてたから、寒くないんだもん。
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作者名：うみうし | 作成日時：2024年4月18日 0時
