空に焦がれたあの日の俺へ。 (ページ10)

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第5話　コート上の王様ページ10

金曜日、日向たちは明日の試合に向けてグラウンドの隅で練習をしていた。

「「ふあ～～～～あ」」

「眠そうだなお前ら」

菅原さんたちが大あくびをしていると澤村さんが突っ込んだ。

2人は「勉強のしすぎかなァ～？」と誤魔化していたがバレバレだろう。

「まあ良いや。今日から入部の1年紹介するよ」

その直後、ドアから「宜しくお願いしまぁーす！」という

軽い挨拶と同時に1年生が2人入ってきた。

「月島と山口だ」

金髪のほうが月島蛍でその後ろにいるそばかす君が山口忠らしい。

にしても、月島って奴大きいな…。

「1年の望月A。まあ、仲良くしようぜ」

「”光仙の騎士”が何でこんなとこに居んのさ。君の実力なら
引く手数多だったデショ」

「アンタには関係ないだろ？世の中には知っても意味がないことがあるんだよ」

澤村さんが凄く見てくるので今回はこの辺で止めておいた。

「望月は明日、2人と試合してもらうからな。喧嘩するんじゃないよー」

「…ｳｽ」

取り敢えず、2人の癖を見るためにパス練をすることにした。

…山口は今まで楽しく部活をしてきたんだろうなって感じだった。

上手くもなければ下手でもない。

月島はレシーブが酷かった。オーバーは普通に上手だったしセッターもできそうだけど。

影山のサーブで狙われないと良いな。