空に焦がれたあの日の俺へ。

第2話　烏野高校排球部 ページ4

部活動見学初日、委員会のせいで少し遅くなったが

急いで第二体育館へ向かった。


「すみませーん…遅れましたー……」


体育館の中では、ボールが教頭の頭に当たってズラが吹っ飛んだ瞬間だった。

思わず、体育館の隣にある靴箱に身を隠した。


「(はぁ？どういう状況？…ってか教頭やっぱしズラだったんだな)」


体育館から教頭と3年生らしき人が出てきた。

会話の内容は良く聞こえなかったが「何も見なかったことにしろ」

という部分だけ聞き取れた。…クズな教頭だな。


「……これ、いつのタイミングで入ればいいんだよ…」


そんなことを思っていると次は体育館から生徒2人が追い出されてた。

カラーンと音を立てて体育館の札が落ちる。


「「はぁぁぁぁぁ！！！？」」

「はぁ！？」


ヤバい、思わず声出してしまった…。

バレてねぇよな？


こっそりと陰からのぞくと思いっきり2人と目が合った。



「(バレてんじゃん！！)」








…俺の高校生活、どうなっちまうんだよ……。

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