空に焦がれたあの日の俺へ。 (ページ25)

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第11話　”再会”と”大失敗” ページ25

青城に着いた後、日向は田中さんに平謝りしていた。

ホントに、大丈夫なのか？

「トッ…トイレ行ってきますっ…」

「日向(アイツ)情けねえな！！一発気合い入れて＿」

「何言ってんだよ、お前バカかよ！？」

日向の事を殴ろうとする影山を全力で止めて

田中さんたちと一緒に指定された第三体育館へと向かう。

裏から誰かの声が聞こえてきた。

ハッキリとは聞こえないが「ガラの悪いボーズが＿」「アッタマ悪そうな顔した＿」

って言うのだけは聞こえた。

「…はぁ、また始まったよ……」

「あっ、えーーーーーっと」

「…烏野(ウチ)を…あんまナメてっと…食い散らかすぞ。」

問題何て起こさなかったら良いのに…。

また澤村さんに怒られるな。

「そんな威嚇しちゃダメですよ～田中さ～ん。
ほらぁ、”エリートの方々”がびっくりしちゃって可哀想じゃないですかあ」

…そうだ、コイツはそういうやつだった…。

「お前は何でそうやって人の事を煽るんだよ。田中さんも」と2人の頭を叩く。

「さっさと澤村さんの所に戻るぞ。田中さんはその顔止めてください、
馬鹿っぽいですよ。すみませんでした、失礼します」

田中さんの背中を押していると「…久しぶりじゃねーの王様(・・)」という

声が聞こえてきた。元・北川第一の奴だろうな。

憎まれ口に影山は「…………ああ。」とだけ返した。

その影山を田中さんと菅原さんがバシッと思いっきり叩いていた。