空に焦がれたあの日の俺へ。 (ページ24)

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放課後、部室に行くと何やら騒がしかった。

「すみませーん、委員会で遅くなりましたー…って何やってんの？」

笑い転げる田中さん、ドン引きしている影山。…そして、

ジャージの上をズボンのようにはいている日向。

え、何？どういう状況なんだよ……。

「菅原さん、どしたんですか…これ」

「あぁー…、影山の「総崩れ」のダメージが半端ないらしい」

「あーあ…言わんこっちゃない。まあ、大丈夫なんじゃないですか？日向だし」

「それもそうだな」

日向はフラフラと外に出て行った。

「アララ～ごめ～ん、小さくって見えなかった～」

恐らく日向が月島にぶつかったんだろう。

どうせまた「なんだと！！」って言い返すんだろうな。

「…あ、うん。」

「！？…なんだあれ」

「？さあ」

予想以上にヤバいかもな…。

明日にはいつもの調子に戻ってると良いんだが…。

「日向！それ俺のジャージだよ！」

「あ、田中さん…」

パンツ姿で外に飛び出していった田中さんは女子テニス部の人に

「田中(ヘンタイ)」呼ばわりされていた。

「今日の練習だけは乗り切ってくれよ…」

「望月もプレッシャーをかける一言を言わないようにな」

「は～い」

そして火曜日。

武田先生の運転するバスでの出来事だった。

チョットの間寝ようかなとヘッドホンを取り出した時だった。

「！！うわあああ！！止めて！！バス止めてえええ！！」と

田中さんの叫び声がした。

「…うわ、マジかよ……」

真っ青な顔で項垂れている日向、田中さんのジャージの股間は

ゲロまみれになっていた…。

これは思ってた以上にヤバそうだ。