空に焦がれたあの日の俺へ。 (ページ13)

今日:17 hit、昨日:3 hit、合計:15,548 hit

第6話　中学のハナシページ13

中学総合体育大会＿＿＿県予選決勝

「もっと速く！！」

向こうのセッターは、速さに囚われていた。

「そォォォらァァァ！！！」

「おおっあのデカい1年フッ飛ばした！」

いつもよりパワーすげぇな…。流石に拾えなかった。

「田中さん煽ったのは失敗だっただろ」

「チッ」

日向にトスが上がる。

前にも思ったけど、コイツよく飛ぶなぁ。

でも、たかが良く飛ぶだけの素人。

「月島」

「分かってる」

2枚ブロックでドシャット。

「昨日もビックリしたけど君、良く跳ぶねぇ！それであとほォ～～～～んの
30㎝程身長があればスーパースターだったかもね」

「も、もう1本！！」

＿＿＿
「…またブロック」

「これで何本目だぁ？」

流石月島だ。冷静に日向を潰しにかかっている。

「ほらほらブロックにかかりっぱなしだよ？
”王様のトス”やればいいじゃん、敵(ブロック)を置き去りにするトス！
ついでに仲間(スパイカー)も置き去りにしちゃうヤツね」

ピーッ

「望月ナイッサー」

ここは、力量でジャンサーだろ。

「おぉ！サービスエース！」

「っしゃ、やりぃ～！」

ここで一気に稼いでやるか。

サーブは3本目で「ホギャッ！」と体当たりした日向に切られた。

「チッ…クソが」

次は影山のサーブ。

物凄い強さとスピードだけど、”もっとすごい奴もいる”。

「何点か稼げると思ったか？1年間、上手い奴らのサーブ受けてきたからな。
……そう簡単に崩せると思うな」