検索窓
今日:1 hit、昨日:19 hit、合計:15,551 hit

ページ2

学ランを着て、スポーツバッグの中にボールを入れる。


「母さん、おはよ」

「おはよう、A。さっさとご飯食べちゃいなさい」


ちゃぶ台の上には焼き魚に味噌汁、ご飯といった和風な朝ごはんが並んでいた。

こんなに、朝から食べれ無いし…。


何とか食べきって(残った魚は愛猫のシラスにあげた)、カバンを持った。


「兄貴たちは?」

「明日から遠征なんですって。父さんは監督として引率」

「…分かった、行ってきます」


あの日から、父の態度が冷たい。

うちは根っからのバレーボール一家。

父は元バレーボール選手、兄姉は共にバレーボール日本代表選手。


勿論俺も、物心つく前からバレーをしていた。

所謂、バレーボールの英才教育だ。


勉強や友達は二の次でいい、バレーを優先しろ。

これが父の口癖だった。


「ホント、…クソ親父……」






入学式、母は仕事が忙しいので来れないと言っていた。

校長の話は短かったのに、教頭の自慢話が長い。

生徒どころか先生や来賓の方々も眠そうだ。


「(あの教頭、絶対ズラだな……)」


長々しい入学式が終わり、それぞれ教室に戻って自己紹介が始まった。


「光仙学園中出身、望月Aです。部活は、取り敢えずバレー部に入ろうと思ってます。
友達とか、別にいらないんで…以上です」


どうせ、友達ができたところで関係を疎かにする。

そのくらいなら居ないほうがいい。


「(ひぇぇ〜…、前の席の人大きい。雰囲気もなんだか少し怖いなぁ…。
っは!もしかしたら裏でヤクザと繋がってて…臓器売買!!ひぃ…!!)」

・→←第1話 終わりと始まり



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
157人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミックスジュース - ろんなさん» 教えていただきありがとうございます!ちゃんと外しておきました (1月11日 18時) (レス) id: a3d2a4144a (このIDを非表示/違反報告)
ろんな(プロフ) - オリフラ立ってますよ… (1月10日 6時) (レス) id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミックスジュース | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年1月8日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。